紀伊國屋書店、光和コンピューターの株式を取得 日本の出版流通市場の問題解決を目指す

紀伊國屋書店

大手書店の紀伊國屋書店と、書店向け検索システムやPOSシステムを提供する光和コンピューターが協業。書籍発注をより迅速に。

株式会社紀伊國屋書店(以下、紀伊國屋書店)は、出版業界向けに業務システムを提供してきた株式会社光和コンピューター(以下、光和コンピューター)の株式の一部3240株を取得したことを発表した。これにより、紀伊國屋書店が所有する光和コンピューターの所有株式数は6080株となり、株式全体のシェアは21.41%となった。

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光和コンピューターは、平成3年に設立(創業は平成元年)されて以来、30年間にわたり出版業界(出版社、取次店、書店、出版倉庫)へシステムを提供していて、導入実績は約500社に上っている。

同社の書店向け検索システムやPOSシステムは、紀伊國屋書店をはじめとする85法人、1000書店に普及しており、出版業界における導入シェアはトップクラスとなっている。

今回の株式取得の発表とともに紀伊國屋書店と光和コンピューターは協業も発表。日本の出版流通市場の課題解決に向けた取り組みや、業界の発展に寄与するための施策を打ち出す予定だという。

具体的には、出版社や倉庫の在庫を書店が確認できることで、ECやリアル書店で迅速に正確な納品を実現する「迅速な客注と予約の拡大」、光和コンピューターが提供する近刊情報マルチ登録サイト「K-PRO」を多くの出版社に活用してもらうことで、近刊情報の登録をより簡易にかつ迅速にできるようにする「近刊情報の登録促進」などに着手するとのことだ。

関連サイト

株式会社紀伊國屋書店公式サイト
株式会社光和コンピューター公式サイト

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