アルファポリス、ラノベや電子書籍の好調で増収増益 営業利益2億円 2020年3月期第1四半期決算

アルファポリス

Webサイトのレンタルサービスが伸長したことで売上に寄与。「ゲート」や「居酒屋ぼったくり」などの人気タイトルが業績をけん引。

株式会社アルファポリス(以下、アルファポリス)は、2020年3月期第1四半期決算を8月9日(金)に発表した。当期累計経営成績は、売上高11億7700万円(前年同期比5.6%増)、営業利益2億9700万円(同5.0%増)、経常利益2億9700万円(同4.9%増)、四半期純利益1億8700万円(同3.2%増)だった。

アルファポリス決算 ハイライト 損益計算

経営成績に関する説明

アルファポリスは、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」をミッションに、インターネット時代の新エンターテインメントを創造することを目的に、インターネット上で話題の小説やマンガなどのコンテンツを書籍化する事業に取り組んでいる。

ライトノベル
当第1四半期累計期間は、48点(前年同期比8点減)を刊行。

各書籍の売行きについては、自社投稿サイトから誕生した「いずれ最強の錬金術師?」「追い出された万能職に新しい人生が始まりました」など、人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移した。

電子書籍については、親和性の高い女性向け小説を筆頭に好調を維持し、Webサイトで展開中のレンタルサービスが、ユニークユーザー数の増加とともにレンタル数を順調に伸ばし売上増加に寄与した。

しかしながら、当第1四半期累計期間における刊行点数が、前年同期より減少した影響により、売上高は前年同期を下回る結果となった。

ライトノベル

漫画
当第1四半期累計期間は、18点(前年同期比2点増)を刊行した。

主力タイトル「ゲート」や「月が導く異世界道中」の続刊が堅調に推移し、売上を大きくけん引した。マンガと親和性が高い電子書籍についても、引き続き好調で売上を大幅に伸ばした。

マンガ

文庫
当第1四半期累計期間は、35点(前年同期比3点減)を刊行。

シリーズ累計94万部超の「居酒屋ぼったくり」の文庫版を刊行し、同タイトルが売上をけん引した。

また、新たなジャンルの開拓を企図して、ミステリー小説ジャンルの『天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート』や時代小説ジャンルの『東海道品川宿あやめ屋』等、幅広いジャンルからの積極的な刊行を引き続き実施した。

一方で、当第1四半期累計期間における刊行書籍の発行部数は、前年同期に及ばず、売上高が前年同期を下回る結果となった。

文庫

その他
当第1四半期累計期間は、6点(前年同期比4点減)を刊行した。

ビジネス書『今どきの若手の育て方』『あなたは、あなた。』の2点を刊行する等、引き続きジャンル拡大に向けた取組みに注力してきた。

その他

以上の結果、当第1四半期累計期間の売上高は11億7734万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は2億9782万円(同5.0%増)、経常利益は2億9776万円(同4.9%増)、四半期純利益は1億8759万円(同3.2%増)となった。

関連サイト

株式会社アルファポリス公式サイト
2020年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年3月期第1四半期決算説明資料

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