AppBank、費用削減などに注力したことで赤字幅を大幅縮小 営業損失1400万円 2019年12月期第3四半期決算

AppBank

メディア事業では費用圧縮などを進めたことで営業損失が縮小。ストア事業では粗利の高い商材の販売に注力したことで利益が拡大。

AppBank株式会社(以下、AppBank)は、2019年12月期第3四半期決算を11月12日(火)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高10億200万円(前年同期比2.6%減)、営業損失1400万円、経常損失1500万円、親会社株主に帰属する四半期純損失1700万円だった。

AppBank決算 AppBank 総括 収益推移

経営成績に関する説明

AppBankグループは「既存事業分野での成長と深耕」をテーマに、収益の回復に努めてきた。

メディア事業では広告営業体制の再構築による営業効率の追求と新規開発費用を含む製造費用の抑制、ストア事業においては取扱商材の拡充を行なうと共に、厳密な原価管理による売上総利益の確保に努めてきた。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高10億208万円(前年同期比2.6%減)、営業損失1494万円(前年同期は営業損失2億2046万円)、経常損失1544万円(前年同期は経常損失2億2279万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1713万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2億5671万円)となった。

セグメント毎の業績は以下。

メディア事業
サイト運営やスマートフォンアプリの開発、運営、インターネット動画配信、アドネットワーク運営及びこれらと連動する広告枠販売などのビジネスを展開。

サイト運営では、中核メディアサイト「AppBank.net」、攻略サイト「パズドラ究極攻略」「モンスト攻略」などを提供している。

動画配信の分野では、YouTubeを通じて、チャンネル登録者155万人の「マックスむらいチャンネル」、ゲーム攻略が好評の「AppBankTV」などを、niconicoを通じて「マックスむらい部」の提供、公開を行なっている。

営業面においては、アドネットワーク分野の広告において広告単価が上昇したことで堅調に推移したが、純広告や動画広告に関しては、営業体制の構築の遅れ、コンテンツ制作における競争激化、トレンド追随できなかったことで前年同期を下回る結果となった。

一方、新規事業の開発費用を含む製造費用の抑制、販管費の圧縮など、費用面での削減を進めたことで、営業損失は前年同期比で大幅に縮小した。

上記の結果、売上高3億3525万円(前年同期比16.4%減)、セグメント損失3462万円(前年同期はセグメント損失1億8233万円)となった。

メディア事業

ストア事業
「AppBank Store」のEコマースサイトや店舗において、スマートフォンアクセサリーをはじめとするグッズの販売、スマートフォンユーザーのライフスタイルをより豊かにするためのモバイル保険やiPhone修理などのサービスを展開。ゴルフに特化した新感覚メディア「ringolf」に関するグッズ販売やイベント運営も行なっている。

「AppBankStore Web店」では、顧客ニーズにあった幅広い取扱商品の拡充による需要喚起に努めた結果、前年同期を上回る実績となった。

実店舗に関しては、9月の新携帯端末に向けた新商品の導入を行なったことで一定の効果はあったが、全体では若干の減少となった。

iPhone修理店「Sma-cle」については、2019年9月末時点で常設店5店舗にてサービスを提供している。

営業面では、店舗売上や卸売上、修理売上は減少したが、Eコマースサイト売上が伸長したことにより増収となった。

利益面に関しても、厳密な原価管理を行なうとともに、粗利の高い商材の販売に注力した結果、売上総利益の拡大につながり4四半期連続の黒字を達成した。

上記の結果、売上高6億8544万円(前年同期比6.0%増)、セグメント利益1832万円(前年同期はセグメント損失3988万円)となった。

ストア事業

関連サイト

AppBank株式会社公式サイト
2019年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年12月期第3四半期決算説明資料

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