ミクシィ、『モンスト』の売上減少で減収減益 営業利益30億円 2020年3月期第3四半期決算

エンターテインメント事業ではゲームのほか、スポーツや公共競技の事業成長を目指して投資。「家族アルバム みてね」が好調でライフスタイル事業は赤字縮小。

株式会社ミクシィは、2020年3月期第3四半期決算(連結)を2月7日(金)に発表。当第3四半期連結累計期間の売上高は723億6400万円(前年同期比31.7%減)、営業利益は30億7600万円(同88.6%減)、経常利益は30億9200万円(同88.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億2600万円(同97.5%減)となった。

ミクシィ 決算

経営成績に関する説明

各セグメント毎の説明は以下。

エンターテインメント事業
スマートフォンネイティブゲーム『モンスターストライク(以下、モンスト)』を主力に収益を計上している一方で、スポーツ領域での事業成長を目指して先行投資を行なっている。

『モンスト』は、他社IPや異業種とのコラボレーションをはじめ、「XFLAG PARK」などのイベントや関連グッズの製作、オリジナルアニメの配信、劇場版公開など、IPを活用した事業を運営している。

前年同期比でARPUが低下したことにより、売上高は減少したが、ゲーム利用者数は2019年12月には全世界で5300万人を突破するなど拡大を続けている。また、ゲームのIPを活用した新規ゲーム開発を積極的に進めている。

モンスト 施策

スポーツ領域では、プロスポーツチーム経営や公営競技関連事業への投資を行なっている。プロスポーツチーム経営については、2019年10月に株式会社千葉ジェッツふなばしを子会社化した。

スポーツ 領域

公営競技関連事業では、2019年2月に株式会社チャリ・ロトの全株式を取得、2019年11月に株式会社ネットドリーマーズの全株式を取得し、共同で新サービスの開発を進めている。

ネットドリーマーズ

上記の結果、売上高は684億3600万円(前年同期比32.6%減)、セグメント利益は132億6700万円(同61.3%減)となった。

ライフスタイル事業
SNS「mixi」、家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」を中心に、各種サービスを運営している。

「家族アルバム みてね」が利用者数が600万人を突破するなど、2015年4月のサービス開始以来、継続的に利用者数を伸ばしている。同アプリでは、2019年4月に機能を充実化させた月額課金制のプレミアムサービスを開始するなど、マネタイズを強化している。

2019年10月には子会社化した株式会社スフィダンテの持つノウハウを活かした「みてね年賀状」を提供し、前年同期と比較して業績が改善している。

上記の結果、売上高は39億2800万円(前年同期比10.6%減)、セグメント損失は4億2800万円(前年同期はセグメント損失12億4500万円)となった。

ライフスタイル

2020年3月期通期連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日) 予想の修正
業績予想の上方修正も決算にあわせて発表。

売上高については、当期中で連結子会社化した3社や、同じく期中で譲受したゲームタイトルの業績をを踏まて、前回予想よりも増加する見込みになった。

利益に関しては、主に本社移転コストが期初の見積もりほど費用化されるものが少なかったこと、広告宣伝費の効率化を進めたことで、前回の予想よりも増加する予想となった。

業績予想の修正

関連サイト

株式会社ミクシィ公式サイト
2020年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第3四半期決算説明資料
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ