ガーラ、『Arcane』など2タイトルのサービス終了で営業損失約2億円 2020年3月期第3四半期決算

海外のオンラインゲームサービスは順調も、主力タイトルの減収が響いて減収減益。新作タイトルの遅延も利益に影響。

株式会社ガーラ(以下、ガーラ)は、2020年3月期第3四半期決算(連結)を2月7日(金)に発表。当第3四半期連結累計期間においては、売上高3億2057万円(前年同期比53.5%減)、営業損失1億9029万円(前年同期は営業損失1億7339万円)、経常損失1億9597万円(前年同期は経常損失1億6920万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億2998万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億7349万円)となった。

ガーラ 決算 ガーラ 決算ハイライト ガーラ 決算ハイライト

経営成績に関する説明

ガーラグループの当第3四半期連結累計期間においては、主にスマートフォンアプリ事業の売上高が、前年同期比で減少したことにより大幅な減収となった。

また、スマートフォンアプリ事業の売上高の減少に伴い、売上原価も減少した。

販売費及び一般管理費については、前年同期比でマーケティング活動費用及び賃借料が減少したことから減少となった。また、スマートフォンアプリ事業のゲームアプリ『FOX-Flame Of Xenocide-』のサービス終了に伴い、特別損失に契約解除損失3089万円を計上した。

セグメント毎の業績は以下。

日本
2019年3月に『Arcane』日本語版のサービス提供を終了したこと、ユーザー数の減少により2019年11月に『FOX-Flame Of Xenocide-』のサービスを終了したことで、売上高(内部取引を含む)が前年同期比で減少した。

費用面では、株式報酬費用等の増加があったが『FOX-Flame Of Xenocide-』にかかわるマーケティング活動費用がなくなったことから、販売費及び一般管理費も減少した。

上記の結果、売上高は3643万円(前年同期比41.4%減)、セグメント損失は1億7467万円(前年同期は1億7368万円のセグメント損失)となった。

韓国
スマートフォンアプリ事業において、連結子会社のGala Mix Inc.が開発した歩数計アプリ『Winwalk』の多言語展開による配信を進めており、2019年7月にオーストリア、フィンランド、ポルトガルの各地域、9月にオーストラリアにて英語版を配信した。

一方、連結子会社Gala Lab Corp.(以下、Gala Lab)が開発したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy』については、ユーザーへのアイテム販売が減り、前年同期比で売上高(内部取引を含む)が減少した。

また、開発中のPCオンラインゲーム『Rapplez』を題材にした、スマートフォンアプリ『Rappelz Mobile』のリリースについては、韓国のゲーム会社Entermate Co.,LtdとPlayPark Pte. Ltdに加えて、アラブ首長国連邦のゲーム会社Game Power 7の3社とライセンス契約を締結し、韓国、中国、台湾、東南アジアに加えて、アラビア語でもサービスを予定している。

Rappelz Mobile

ただ、『Rappelz Mobile』に関しては、クローズベータテストでユーザーから多数の意見や改善点を受け取り、より完成度が高い状況でユーザーに楽しんでもらえるゲームにするために改善を行なったことで、2020年3月期第3四半期のリリース予定から遅延が生じている。現在の予定では東南アジアでのサービスを2020年3月期第4四半期に、グローバル地域でのサービスを2021年3月期第1四半期に行ないたい。

リリース予定 タイトル

一方、オンラインゲーム事業では、Gala Labの主力ゲーム『Flyff Online』において、GXC World Pte Ltd提供のブロックチェーン技術を活かしたブロックチェーンコインをゲーム内アイテム購入や取引で使えるサービスを開始し、その後の売上が順調に推移したが、主力ゲームの『Rappelz』売上高(内部取引を含む)は減少した。

上記の結果、売上高は3億1656万円(前年同期比53.4%減)、セグメント損失は1613万円(前年同期は45万円のセグメント利益)だった。

関連サイト

株式会社ガーラ公式サイト
2020年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第3四半期決算補足説明資料