中国や韓国で1週間あたりのゲームダウンロード数が平均より大きく伸長。手軽に楽しめるカジュアルゲームの需要が大きく増加。
App Annie（以下、アップアニー）は、新型コロナウイルス感染症の拡大によるモバイル市場への影響をまとめたレポートを公開した。
レポートでは新型コロナウイルス感染症の影響が世界に拡大したことで、ビジネスや教育、ゲーム、ソーシャル、エンターテイメント、ライドシェア、フードデリバリーなど、各カテゴリーのアプリデータからどのようなことがあったのか、その分析結果がまとめられている。
モバイルゲームに関してはゲームのダウンロード数が全体的に大きく伸びていて、自宅にいる間に楽しい時間を過ごしたり、暇な時間をつぶすためにゲームアプリの需要が増加したと考えられている。
増加傾向としては、まず、中国でダウンロード数が伸び、2020年2月における1週間あたりのゲームダウンロード数が、2019年通期の1週間あたりの平均ダウンロード数より80％増加。App Storeの週平均ダウンロード数では6300万件と、2020年1月の週平均ダウンロード数と比較すると、25％増加していたとのこと。
韓国も感染拡大の影響をはやくに受けた市場のひとつであり、2020年2月23日の週では、ゲームの週平均ダウンロード数が2019年通期の週平均ダウンロード数より35％増加し、1500万件を突破したそうだ。
その後、App Annieは3月の1週目～2週目のダウンロード数トップ10のゲームを調査したところ、『Slap Kings』『Woodturning』『Draw Climber』などのカジュアルゲームが、大規模感染の影響を受けた市場の多くで、ダウンロード数が伸びてランキングのトップ10に入っていたと発表した。
その他にもレポートでは、ソーシャルメディアアプリ「TikTok」のエンゲージメント推移や、動画ストリーミングアプリの利用時間の変化、フードデリバリーアプリの需要の変化などのデータを公開している。
新型コロナウイルスがもたらすモバイル市場への影響： https://www.appannie.com/jp/insights/market-data/coronavirus-impact-mobile-economy/
