SDエンターテイメント、オンラインクレーンゲームの好調で黒字転換 営業利益1.7億円 2020年3月期決算

SDエンターテイメント

オンラインクレーンゲーム部門の成長が売り上げに貢献。フィットネス部門ではコスト管理で利益改善をはかるも、新型コロナウイルスの影響で減収。

SDエンターテイメント株式会社は、2020年3月期決算(連結)を5月29日(金)に発表した。当期の経営成績は、売上高46億200万円(前期比34.6%減)、営業利益は1億7500万円(前期は営業損失1億9300万円)、経常利益は1億1400万円(前期は経常損失3億1300万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は8100万円(前期は純損失1億8300万円)だった。

SDエンターテイメント決算

経営成績に関する説明

前期から進めてきた不採算店舗の閉店や、業態転換をはじめとするスクラップ&ビルドと、運営方法の見直し、休業を伴うリニューアルを実施した。

また、ウェルネス事業では、フィットネス部門の経費見直しによるコスト削減や、保育部門の新規出店が順調に推移したこと、クリエーション事業ではオンラインクレーンゲーム部門の売上が堅調に推移したことで、緩やかな増益傾向をみせた。しかしながら、2020年1月以降にあった新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、フィットネス業界自体が営業の自粛をせざるを得ない状況により、フィットネス部門でのスタジオレッスンの中止やジュニアスクールの休校、会員の退会及び休会が相次いだ。

セグメント毎の業績は以下。

ウェルネス事業
フィットネスは、前期より既存店の近隣に競合店が相次いで出店したことで、これまで好調であった店舗においても在籍会員の流出や新規入会者の減少があった。

さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の取り組みとして、スタジオレッスンやキッズスクールの営業を休止したことにより、売上高は前期比で減少した。

保育・療育・介護などについては、当期初めに保育園を9か所で開園し、定員充足率が順調に推移したことが、売上高の増加に貢献した。

上記の結果、売上高は33億2000万円(前期比6.5%増)だった。

クリエーション事業
オンラインクレーンゲームは、新型コロナウイルス感染症の影響により海外からの景品入荷が一時ストップし、人気アイテム不足により利用者が大幅に減少した。一方で、上期の利用者数が順調に推移したことで、売上高は前期比82.7%増となった。

インターネットカフェは、前期からの不採算店舗であったディノスカフェ札幌白石店を2019年3月に、ディノスカフェ豊橋藤沢店を2019年5月に閉店したことで利益が改善したが、2019年6月にディノスカフェ大曽根駅前店、2019年8月にディノスカフェ天六店をリニューアル改装のため休業した影響で、売上が大きく減少した。

上記の結果、売上高5億3100万円(前期比17.0%増)となった。

不動産賃貸事業
不動産賃貸は、北海道内に保有する建物の新たなテナントを獲得した。

上記の結果、売上高は3億3200万円(前期比29.0%増)となった。

その他
子会社が運営するコールセンターなどの売上高は4億1800万円(前期比7.4%増)となった。

関連サイト

SDエンターテイメント株式会社公式サイト
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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