日本の2020年上半期ブレイクアプリランキングで『どうぶつの森 ポケットキャンプ』が1位に急浮上。
App Annie(以下、アップアニー)は、アプリ市場データプラットフォーム「App Annie Intelligence」のデータをもとに、2020年上半期におけるモバイル市場に関するレポートを公開した。
2020年の上半期は、新型コロナウイルス感染症の影響で、人々の生活が一変したことにより、ゲームやショッピング、決済、ビデオ会議など、生活のあらゆるところでモバイル(スマホアプリ)が中心的な役割を担い、消費者もモバイルファーストの新しい生活様式に移行しはじめているという。
2020年上半期のモバイルアプリのダウンロード数でみても、iOS、Google Play全体で640億ダウンロードを記録し、世界的に新型コロナウイルス感染症拡大の第一波の時期でもあった4月は、月のダウンロード数がピークに達し、2019年下半期の月平均から25%の増加となっている。
アプリのカテゴリーでは、ゲーム及び非ゲームともに需要が高まり、特にゲームのダウンロード数が大きく成長した。これにより、ステイホーム施策や在宅勤務、ソーシャルディスタンスの推奨などを受けて、モバイルアプリをこれまで以上に身近な存在として活用する消費者が増加していることが見受けられる結果となった。
モバイルアプリの消費支出は、iOS、Google Play全体で500億ドル(約5.2兆円 1ドル=105円で計算)をこえる結果になった。また、5月には月単位の消費支出額が過去最高を記録し、アプリストアにおける収益額が増加した。コロナ禍の影響を受けて、企業はアプリ内課金や、広告経由での収益化など、マネタイズへの対応や投資が求められていることがうかがえる。
利用時間に関しては、世界の2019年の月平均3時間40分に対して、2020年4月は4時間18分と、約17%増加した。日本でも、2019年の月平均3時間12分に対して、2020年4~6月の期間では月平均3時間36分と、わずかながらに増加している。これは、コロナ禍により1日の可処分時間が増加したことに伴い、消費者がモバイルアプリに向きあう時間が増え、これまで以上に日常にアプリが浸透することで、消費者にとって最も身近かつ企業にとって重要なチャネルになりつつあるとのこと。
ゲームアプリに関しては、App Annieの「モバイル市場年鑑2020」によると、昨今、世界のゲーム市場全体における消費支出の約60%をモバイルゲームが占めるなど、これまで一般的であったコンソールゲームに対して、現在はスマートフォン向けのゲームアプリが急速な成長を続けていることがわかった。
日本における2020年上半期のブレイクアプリランキングでは、Nintendo Switch版ソフトが社会現象化している「どうぶつの森」シリーズのアプリ版『どうぶつの森 ポケットキャンプ』が1位に急浮上した。利用時間では、コロナ禍直前の2020年1~3月に対して、2020年4~6月は約70%も増加するなど、コロナ禍と同じタイミングで急速にダウンロード数、アクティブ率ともに伸びている。
アメリカでは、平均的なユーザーが月あたりにプレイするゲームの数において、2019年の平均に対して2020年上半期のピーク時は13%増加するなど、ユーザーは常に新しいゲームを求めており、ゲームカテゴリーのオーディエンスサイズがこれまで以上に拡大していることがわかった。なかでも、オンライン『フォートナイト』では、ゲームの中で映画を観る、著名なDJのコンサートを開催するなど、社会的距離を置かざるをえない環境でも新しい施策を続けている。
その他にもレポートでは、マッチングアプリや教育アプリの利用時間の変化などのデータを公開した。
また、2020年上半期におけるモバイル市場に関するレポートの公開に関連して、アップアニーは、2020年上半期を総括するモバイル市場の最新動向に関するウェビナーを8月27日(木)にオンラインで開催する。
セミナー概要
タイトル:2020年上半期総括 モバイル市場へのコロナウイルスの影響と消費者行動変化
日時:2020年8月27日(木) 14:00~15:00
会場:ウェブセミナー(Zoom のご視聴リンクをお送りします)
対象:スマホアプリに関わる方、 モバイルを新規事業としてお考えの方、ビフォー/アフターコロナのモバイル市場に興味がある方
参加費:無料
お申込み方法:以下のURLより必要事項をご入力の上、お申し込みください。
参加申し込みページ: https://bit.ly/aawebinar0827