映像作品制作でロケの延期や中止の発生で大きな減益。新型コロナウイルスによる巣ごもり需要でコンテンツ配信サービスは好調。
ブロードメディア株式会社（以下、ブロードメディア）は、2021年3月期第1四半期決算短信（連結）を8月28日（金）に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は27億506万円（前年同期比3.5％減）、営業利益は1億2962万円（同7.2％減）、経常利益は1億3774万円（同25.0％減）親会社株主に帰属する四半期純利益は9097万円（同39.5％減）だった。
経営成績に関する説明
売上高は教育セグメントが増加したが、他のセグメントが減少したことで減収となった。
営業利益は、売上高と同じく教育セグメントが増益となったが、放送や技術セグメントが減益となったこと、スタジオ・コンテンツセグメントの損失が拡大したことで、前年同期と比べて減少した。
セグメント毎の業績は以下。
教育
ルネサンス高等学校グループの入学生徒数が、前期に引き続き過去最高を更新したことで、増収増益となった。
上記の結果、売上高は6億339万円（前年同期比18.5％増）、営業利益は1億6119万円（同41.5％増）となった。
スタジオ・コンテンツ
デジタルメディアサービスは、新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり需要によりコンテンツ配信サービスが好調に推移し、増収となった。コンテンツ販売事業は同水準の売上を維持した。
しかしながら、制作事業が、新型コロナウイルス感染症の影響により、出演者を集めたスタジオでの日本語吹替制作が延期または中止となったことで、大幅な減収減益となった。それにより、売上高が減少し、営業損失が拡大する結果になった。
売上高は、6億7883万円（前年同期比12.0％減）、営業損失4510万円（前年同期は営業損失1878万円）だった。
放送
新型コロナウイルス感染症の影響でロケを自粛したことで、新番組の放送ができずスポンサー収入が減少した。一方で、撮影費用等は抑制された。
また、視聴料収入の減少傾向が続いていることに加え、4月にサービスを開始した「釣りビジョンVOD」の立ち上げに伴う費用が発生した。
上記の結果、売上高は6億2619万円（前年同期比9.6％減）、営業利益は6859万円（同14.2％減）となった。
技術
CDNサービスは既存顧客向けの新たなソリューションやサービスの拡大に加え、新規顧客が増加したこと等により、増収となった。
クラウドゲームサービスでは、新プラットフォームの立ち上がりが遅れたことで、売上高は同水準となったが原価が増加した。
デジタルシネマサービスは新型コロナウイルスの感染拡大による映画館の休業や新作映画の劇場公開の延期等の影響により、大幅な減収減益となった。
売上高は7億9663万円（前年同期比4.0％減）、営業利益は5361万円（同38.7％減）となった。
関連サイト
ブロードメディア株式会社公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕（連結）
2021年3月期第1四半期決算概況
