SBクラウド、中国市場向けゲーム配信に特化したクラウドサービスを提供

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SBクラウド、ビヨンド、Game Server Servicesの3社が業務提携。中国国内向けへのゲーム配信や運用を行なう企業をサポート。

SBクラウド株式会社(以下、SBクラウド)、株式会社ビヨンド(以下、ビヨンド)、Game Server Services株式会社(以下、GSS)の3社が、中国市場向けのゲーム配信に特化したクラウドサービスの提供で業務提携を発表した。

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近年、中国では、スマートフォンをはじめとしたオンラインゲームの市場が拡大傾向にあり、日本のゲーム業界にとっても中国は魅力的な市場になっている。

しかしながら、中国のユーザーが日本のゲームサービスにアクセスすると、日中間のネットワークが不安定さから、ゲームの表示などに遅延が発生するといった課題があるうえ、日本の企業が中国国内にサーバーを設置して配信を行なっても、現地法人を設立した上で、中国で義務づけられている登録制度の「ICPライセンス」や、ゲームタイトルの公開に必要な認可番号である「版号」などを取得する必要があり、参入には大きなハードルがあるのが現状だ。

それらの問題を解決するために、SBクラウド、ビヨンド、GSSの3社は、中国向けゲーム配信に特化したクラウドサービスの提供を開始した。

このクラウドサービスは、Alibaba Cloudの国際専用線サービス「Global Accelerator」と、GSSのゲームサーバー基盤「Game Server Services(以下、GS2)」を活用することで、中国向けのゲーム配信が低遅延で行なえるほか、サーバーの運用や管理なしでゲーム開発が行なえる環境を提供するという。

これを可能にした「Global Accelerator」は、世界各地にリージョン(データセンター)を保有しているAlibaba Cloudのグローバルバックボーンを利用しており、中国向けの場合は、香港リージョン内にエンドポイントノードを設置して、東京リージョンのエンドポイントノードと専用線で接続することで、サーバーを日本国内に設置したままでも、安定した日中間の通信を実現するとのこと。

中国国内にサーバーを設置しないことから「ICPライセンス」などの認証を取得する必要はないそうだ。

また、「GS2」は、ユーザーのアカウント管理や課金通貨管理、イベントスケジュール管理など、ゲーム開発でよく使用される機能をAPIとして提供するほか、サーバーの運用や管理を「GS2」側で行なうため、ゲーム開発者はサーバーの運用や管理に詳しくなくても「ゲームをより面白くすること」に注力できるとのこと。

関連サイト

SBクラウド株式会社公式サイト
株式会社ビヨンド公式サイト
Game Server Services株式会社公式サイト

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