自分のペースで楽しく読める学習マンガを制作。まずは小学生向けに「かけ算」の学習マンガをベルリンの小学校や図書館に配布。
東北新社とWhateverの共同出資により設立した株式会社WTFC（以下、WTFC）は、9月からマンガで学習するという選択肢を世界に広める新サービス「Aha！Comics」を開始した。
サービス第1弾として、ドイツの初等教育基礎固めをサポートするかけ算の学習マンガをWEBサイトで無料公開し、ベルリンの小学校や図書館にマンガ冊子3000部（A4・表紙カラー／本編モノクロ・32ページ）の無料配布を行なった。
「Aha！Comics」は“Aha！ とわかる学習マンガを世界に届けたい、そして世界の教育水準の底上げに貢献したい”という想いから、東京とベルリンの多様な専門分野を持つメンバーによってはじまったサービスだ。
世界では移民が受け入れ先の社会で直面する教育格差がひとつの重要な課題となっており、欧州の多くの国でも多様性における相互理解と社会統合に向けた取り組みを行なっている。そこで、自分のペースで楽しく読みながら学べる学習マンガが、移住先の国の言語をまだ十分に習得していない子供や大人たちの助けになり、ビジネスチャンスにも繋がると考えたとのこと。
その後、WTFCは一番最初につくるべき学習マンガについて熟考を重ね、初等教育の算数の基礎でありながら、世界的につまづきやすい単元のひとつとなっている「かけ算」に決定。
マンガ制作は、ドイツ語が苦手な移民の子供たちでも理解しやすい内容を目指して行なったが、日本と世界では言語はもちろん、表記や学習指導にも違いがあり、入念なリサーチと現場の教師の専門的な監修が必要となったため、プロジェクトをスムーズに進めるためにプロジェクトメンバーが居住するドイツのベルリンでスタートしたとのこと。
また、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大などが起きたことで、世界各国の学校でリモート授業が増加し、子供の自宅学習を親がサポートする必要性が増えた。
今回の学習マンガは、ストーリーのなかのキャラクターが先生になり、学習の要点を教えることで、授業の予習や復習のための補助教材として子供の自立した学習をサポートし、親の精神的負担を軽減する一手になりえるとのこと。
今後、Aha！Comicsでは、世界における学習マンガ市場を未開のジャンルととらえ、学習マンガの制作を軸に、老若男女国籍問わず幅広い層に対して、より手軽で楽しい学習方法の提供を目指していくとのこと。
具体的には、初等教育向けの算数マンガ、語学、その他学びにつながる様々なコンテンツやアプリ開発、キャラクターライセンス事業も予定しており、欧州外への進出も視野に入れてビジネスを展開していく計画となっている。
Aha!Comics wurde endlich gelauncht! Die Pressemitteilung wurde bereits veröffentlicht.
We finally launched our new educational comic project, Aha!Comics! Our press release was published.https://t.co/34AhOZ68pU#lerncomics #comics #berlin #Deutschland #pressrelease pic.twitter.com/POpYD9HbF2
— Aha!Comics (@ahacomics) September 25, 2020
