著作権法の改正内容や違法音楽アプリの現状をわかりやすく紹介する特設サイトをオープン。違法音楽アプリの実態調査の結果なども掲載。
一般社団法人日本レコード協会（以下、日本レコード協会）は、悪質なリーチアプリ（以下、違法音楽アプリ）の規制を強化する改正著作権法の施行に伴い、違法音楽アプリの根絶に向けた特設サイト「あの音楽アプリは、もう違法。」を開設したことを発表した。
昨今、多くのユーザー（特に若年層）が違法音楽アプリで音楽を聴いているが、違法音楽アプリの利用は、アプリ上に掲載される広告から不当に利益を得る一方で、本来、権利者が正当に得られるはずの利益が失われている。
違法音楽アプリは、アーティストやレコード会社などの権利者が想定しない態様で、違法に音楽を配信していると共に、アプリストアが権利者の要請で削除してもバージョンアップやアプリ名の変更で繰り返し出品されるなど、非常に悪質性が高くなっている。
10月1日に施行された著作権法の改正により、権利者に無断でインターネット上にアップロードされたコンテンツ（侵害コンテンツ）にユーザーを誘導する違法音楽アプリを提供する行為等について、刑事罰が設けられるなどの措置が講じられることになった。あわせて、これまで日本レコード協会が、音楽関係団体や音楽配信サービス事業者とともに行なってきた違法対策についても、これまで以上に強化することが可能になっている。
今回オープンした特設サイトでは、アーティストや音楽制作者が望む健全な環境で音楽を楽しんでもらうよう、広く一般に向けて法改正の内容や違法音楽アプリの現状を、わかりやすく紹介するチャート図、法改正内容の詳細、同アプリに関する実態を調査した結果などを掲載。「あの音楽アプリは、もう違法。」をメインコピーに、「曲の無断使用から、アーティストを守ろう。」「SAVE ARTISTS, SAVE MUSIC.」をサブコピーに、違法音楽アプリの根絶に向けて、様々な情報を発信していくとのこと。
今後は、アーティストが声優として参加する啓発アニメ動画の掲載も予定しているそうだ。
