当四半期は映像制作事業で大型作品の売上がなく赤字に。「異世界モノ」を中心とした電子書籍関連の売上は巣ごもり需要で増加。
株式会社IGポート(以下、IGポート)は、2021年5月期第1四半期決算短信(連結)を10月9日(金)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は11億2772万円(前年同期比42.9%減)、営業損失は1521万円(前年同期は営業利益1億7117万円)、経常利益は82万円(同99.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1937万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益9109万円)だった。
経営成績に関する説明
映像制作事業
テレビ用アニメ「ガル学。~聖ガールズスクエア学院~」と「はなかっぱ」などの作品を制作した。
当第1四半期累計期間は映像制作事業の売上の端境期にあたり、大きな映像作品の売上はなかったが、第2四半期以降には劇場用大型作品などの売上を計上する予定だ。
上記の結果、売上高は1億3886万円(前年同期比89.5%減)、営業損失は1億7390万円(前年同期は営業利益1億2575万円)となった。
出版事業
月刊誌「コミックガーデン」などの定期月刊誌3点、コミックス『リィンカーネーションの花弁 12巻』『剣聖の称号を持つ料理人 1巻』などの新刊コミックス・書籍26点を刊行した。既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」は、特に販売が好調だった。
書店向けの出版関連売上は前年対比ほぼ横ばいで推移しているが、新型コロナウィルス感染症の影響による巣ごもり需要もあり、「異世界モノ」ジャンルの作品を中心とした電子書籍関連の売上が伸びた。
上記の結果、売上高は3億7806万円(前年同期比56.9%増)、営業利益は3897万円(前年同期は営業損失2082万円)だった。
版権事業
「ヴィンランド・サガ」「攻殻機動隊」「進撃の巨人」「B: The Beginning」「ハイキュー!!」などのシリーズを中心に、二次利用による収益分配を計上した。
当第1四半期累計期間は減価償却費が増えたが、利益は増加した。
上記の結果、売上高は5億4836万円(前年同期比49.9%増)、営業利益は1億4553万円(同18.0%増)となった。
その他
雑誌のイラストやキャラクターの商品化、スマートフォン向けアプリ等により、売上高は6243万円(前年同期比26.4%増)、営業損失は276万円(前年同期は営業損失3800万円)となった。