エンタテインメントコンテンツ事業は既存タイトルの販売好調で利益増も、そのほかの事業で新型コロナウイルスの影響で損失を計上。
セガサミーホールディングス株式会社は、2021年3月期第2四半期決算短信(連結)を11月6日(金)に発表した。当第2四半期連結累計期間における売上高は1102億2500万円(前年同期比33.4%減)、営業損失は30億7600万円(前年同期は営業利益146億100万円)、経常損失は35億8300万円(前年同期は経常利益126億5800万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は217億1600万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益98億7000万円)だった。
経営成績に関する説明
遊技機事業
パチスロ遊技機については『パチスロ真・北斗無双』を発売し、4885台(前年同期は28360台)のパチスロ遊技機を販売した。
パチンコ遊技機では、『P交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO』などを発売し、11342台(前年同期は66140台)のパチンコ遊技機を販売した。
上記の結果、売上高は107億5800万円(前年同期比75.7%減)、経常損失は124億2500万円(前年同期は経常利益72億6600万円)となった。
エンタテインメントコンテンツ事業
コンシューマ分野については、主に家庭用ゲーム機やPC向けのゲーム本編のディスク販売及びダウンロード販売において『A Total War Saga:TROY』などの新作タイトルを発売。リピート販売も好調に推移したことで、販売本数は1908万本(前年同期は1210万本)となった。
スマートフォンやPC向けの基本プレイ料金無料、アイテム課金制のゲームコンテンツの販売などに関しては、9月にリリースした『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories』や『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』が好調な滑り出しをみせ、既存タイトル、新作タイトル共に好調な推移となった。
アミューズメント機器分野では、UFOキャッチャーシリーズやプライズを中心に販売し、販売先であるアミューズメント施設の稼働は回復傾向にあるものの、集客数減少に伴って課金収入や機器販売の受注が、低調に推移した。
アミューズメント施設分野は、6月中旬以降、全店舗で営業を再開し、郊外やショッピングセンターの店舗を中心に施設稼働の回復が進んでいるが、都心の店舗については引き続き集客が低調に推移していることから、国内既存店舖の売上高が前年同期比50.1%となり、大幅に減少した。
映像・玩具分野においては、映像制作や配分収入に伴う収入を計上したほか、玩具において定番製品を中心に販売したが、新型コロナウイルス感染症の影響により、劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の公開が延期となり、配分収入が大幅に減少した。
上記の結果、売上高は970億2600万円(前年同期比16.2%減)、経常利益は168億5600万円(同31.7%増)となった。
リゾート事業
『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、引き続き集客数の大幅な落ち込みがあったことから、利用者数は前年同期比46.4%となった。団体・法人需要は引き続き回復に時間を要する一方で、Go To トラベル事業などにより個人需要を中心に回復傾向にある。また、日本国内におけるIR参入に向けた費用が発生した。
海外においては、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(持分法適用関連会社)が運営する『パラダイスシティ』において、新型コロナウイルス感染症の影響等により、1月~6月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で47.3%、カジノ来場者数が前年同期比55.9%となるなど、大幅な落ち込みがあった。
また、一部施設の運営休止や従業員の削減などにより、施設運営の効率化に着手している。
上記の結果、売上高は22億4500万円(前年同期比59.2%減)、経常損失は46億6200万円(前年同期は経常損失31億3700万円)となった。
※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3か月遅れで計上
関連サイト
セガサミーホールディングス株式会社公式サイト
2021年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第2四半期決算説明・補足資料