新作HDゲームや『ドラゴンクエストタクト』などが好調に推移し、デジタルエンタテインメント事業が増収増益。出版事業でもデジタル媒体の販売が大幅に増加。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、令和3年3月期第2四半期決算短信(連結)を11月6日(金)に発表した。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は1727億3100万円(前年同期比43.0%増)、営業利益は316億5500万円(同98.9%増)、経常利益は305億3700万円(同95.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は160億4700万円(同46.3%増)となった。
経営成績に関する説明
デジタルエンタテインメント事業
HDゲームにおいては、『FINAL FANTASY VII REMAKE』や『Marvel’s Avengers』などの大型タイトルを販売したことに加え、カタログタイトルの販売が好調に推移したことと、ライセンス収入などにより、前年同期比で増収、黒字転換となった。
MMOにおいては、前年同期に『ファイナルファンタジーXIV』の拡張版ディスクの発売があったことから減収となったが、同タイトルの月額課金会員数が前年同期比で増加したことから、利益が増加した。
スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツに関しては、前期にサービスを開始した『ドラゴンクエストウォーク』『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』などの既存タイトルが堅調に推移したことに加えて、7月にリリースした『ドラゴンクエストタクト』が好調なスタートをみせ、収益に貢献した。
上記の結果、売上高は1424億7500万円(前年同期比66.8%増)、営業利益は338億3100万円(同102.7%増)となった。
アミューズメント事業
当第2四半期連結累計期間は、政府の緊急事態宣言発出を受けて、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、第1四半期連結会計期間に国内の店舗を臨時休業としたことから、前年同期比で大幅な減収となり、営業損失を計上した。
上記の結果、売上高は139億3000万円(前年同期比39.0%減)、営業損失は16億2300万円(前年同期は営業利益13億3000万円)となった。
出版事業
当第2四半期連結累計期間は、マンガアプリの「マンガUP!」や電子書籍などのデジタル媒体の販売が、大幅に増加した。
また、紙媒体での販売も好調に推移したことで、前年同期比で増収増益となった。
上記の結果、売上高は123億7500万円(前年同期比36.5%増)、営業利益は53億6000万円(同66.9%増)となった。
ライツ・プロパティ等事業
当第2四半期連結累計期間は、自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラックの販売などが好調だったことから、前年同期比で増収増益となった。
上記の結果、売上高は48億900万円(前年同期比6.6%増)、営業利益は15億2800万円(同142.1%増)となった。
関連サイト
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイト
令和3年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
令和3年3月期第2四半期決算説明会資料