タカラトミー、新型コロナウイルスによる販売機会の損失で減益 営業利益18億円 2021年3月期第2四半期決算

タカラトミー

ベイブレードバーストの海外向け輸出が堅調に推移。一方で、コロナ禍による販売機会の損失や小売事業・イベント事業などの売上減で収益減。

株式会社タカラトミー(以下、タカラトミー)は、2021年3月期第2四半期決算短信(連結)を11月10日(火)に発表した。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高361億5700万円(前年同期比24.0%減)、営業利益は18億3900万円(同68.4%減)、経常利益は16億2200万円(同69.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億1600万円(同87.7%減)だった。

タカラトミー 決算 タカラトミー 損益計算書 タカラトミー 地域別売上

経営成績に関する説明

2021年3月期第2四半期連結累計期間においては、2020年で発売50周年を迎えた「トミカ」が、4月よりテレビアニメ「トミカ絆合体 アースグランナー」を放送し、関連商品を市場投入すると共に、「トミカ50周年自動車メーカーコラボプロジェクト」など、50周年を記念する各種マーケティング施策を行なった。

「ベイブレードバースト」については、北米におけるテレビアニメ放送の継続などにより、海外向け輸出が堅調に推移した。

タカラトミー トミカ

「人生ゲーム」や「黒ひげ危機一発」といったファミリーゲームについては、コロナ禍による巣ごもり需要として好調に推移したが、新型コロナウイルス感染症の拡大が長引いている影響で、小売事業やイベント事業などの売上が減少すると共に、店頭プロモーションなど各種マーケティング活動の制約が続いたことで、商品販売が減少した。

利益面に関しては、売上に即した広告宣伝費などのコストコントロールにより販売費と一般管理費が減少したものの、売上高の減少に加え、在庫評価減を計上するなど売上総利益が減少したことから、営業利益と経常利益が大きく減少した。

また、緊急事態宣言を受けて、臨時休業を実施した小売店などで発生した固定費(人件費・減価償却費)、6億7700万円を、新型コロナウイルス感染症による損失として特別損失を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比で減少した結果になった。

新型コロナウイルス感染症による影響について、生産面では、中国やベトナム、タイにおいて通常通り操業しているものの、一部商品の販売が延期になるなど、販売機会の損失があった。

タカラトミー コロナの影響

需要面では、緊急事態宣言の解除により外出自粛や店舗の臨時休業、営業時間の短縮が緩和されたが、7月から感染者数が再度増加したことなどによる自粛ムードの継続、映画公開の延期、各種イベントの中止及び延期、縮小などにより、「キデイランド」「トミカ・プラレールショップ」など小売事業、「トミカ博・プラレール博」などイベント事業、ガチャ販売事業の売上が減少した。一方、玩具事業では、巣ごもり需要に対応する商品が人気となると共に、eコマース購買の高まりが続いた。

タカラトミーグループにおいては、感染拡大の防止にあたり、従業員の外出や出社の大幅な抑制をはかるためにテレワークを推進し、外部との会食の禁止、国内外出張の原則禁止などの対策を講じた。

タカラトミー 今後

関連サイト

株式会社タカラトミー公式サイト
2021年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第2四半期決算説明資料

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