スターツ出版、コロナ禍による広告掲載の減少やイベント中止などで営業損失1億円 2020年12月期第3四半期決算

スターツ出版

施設予約サービス「オズのプレミアム予約」では掲載施設の休業や営業時間短縮で利用者数が減少。「ベリーズ文庫」などの電子書籍の売上は増加。

スターツ出版株式会社(以下、スターツ出版)は、2020年12月期第3四半期決算短信(非連結)を11月12日(木)に発表した。当第3四半期累計期間の売上高は29億1100万円(前年同期比17.8%減)、営業損失は1億4600万円(前年同期は営業利益3億6200万円)、経常損失は6300万円(前年同期は経常利益4億5400万円)、四半期純損失は7900万円(前年同期は四半期純利益3億600万円)となった。

スターツ出版 決算

経営成績に関する説明

スターツ出版は、紙や電子出版による雑誌、書籍、コミックの発行のほか、女性向けWEBサイト「オズモール」、ケータイ小説投稿サイト「野いちご」といったWEBサイトの運営、オリジナルイベントの開催、ソリューションビジネスを軸に事業を展開している。

当第3四半期累計期間は、施設予約サービス「オズのプレミアム予約」におけるSEOなどの集客対策の強化、SNSコミュニティ「東京女子部」による情報拡散を掛け合わせたPRや販促ソリューションの提供、小説投稿サイトにおけるUX向上などによる新規ユーザー獲得、新しいターゲット層に向けた小説ジャンルの開発、電子コミックレーベル「noicomi」「Berry’s Fantasy」の作品数の増加に注力してきた。

しかしながら、新型コロナウィルス感染症の拡大による影響を受けて、「オズのプレミアム予約」では飲食店など掲載施設の休業、営業時間短縮、外出需要の低下により、利用者数が大きく減少した。

また、雑誌やWEB広告の掲載、イベントの中止または延期が多く発生した。

小説投稿に関しては、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う書店の休業等により、女子小中高生向けの紙の文庫本などの売上において影響があったが、大人向け恋愛小説レーベル「ベリーズ文庫」を原作とした電子コミック「ベリーズコミックス」の売上好調や、「ベリーズ文庫」などの電子書籍の売上が堅調に推移した。

さらに、2016年7月に刊行したスターツ出版文庫『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら(汐見夏衛 著)』が、2020年6月に、読者のSNS投稿をきっかけに話題となり、3か月間で7.5万部を増刷するヒットを記録した。

関連サイト

スターツ出版株式会社公式サイト
2020年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

スターツ出版