フリュー、施設休業や外出自粛でプリントシール事業などが苦戦 営業利益9億円 2021年3月期第2四半期決算

フリュー

新型コロナウイルスの影響でプリントシール機のプレイ回数が前年同期比52%まで減少。クレーンゲームの景品など、商品販売は堅調に推移。

フリュー株式会社は、2021年3月期第2四半期決算短信(非連結)を11月12日(木)に発表した。当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高106億5700万円、営業利益9億1100万円、経常利益8億9300万円、四半期純利益は6億900万円だった。

フリュー 決算

フリューでは、2020年3月期第2四半期連結業績を開示していたが、2020年3月期第3四半期から非連結での業績を開示していることから、2020年3月期第2四半期の経営成績(累計)及び対前年同期増減率を記載していない。

経営成績に関する説明

プリントシール事業
緊急事態宣言によるアミューズメント施設の臨時休業が発生し、市場環境が急速に悪化したことから、当第1四半期会計期間の総プレイ回数が344万回(前年同期比30.6%)まで落ち込んだ。

その後、施設の再開と共に市場環境が改善したため、第2四半期会計期間の総プレイ回数は920万回(前年同期比72.4%)まで回復したが、当第2四半期累計期間のプレイ回数は1264万回(同52.8%)となった。

7月にはプリントシール機の新機種「CAOLABO(かおラボ)」を発売したが、前年同期の商戦と比べて、出荷総数は同水準であるものの、売切りによる出荷比率が減少した。

上記の結果、売上高は24億1400万円、営業損失は4億6700万円となった。

コンテンツ・メディア事業
プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の有料会員数が、プレイ回数の動向を受けて、5月末まで前月比で減少していたが、その後、増加に転じ、9月末では153万人(前年同期は164万人)となった。

カラーコンタクトレンズ(以下、カラコン)の販売については、2020年6月に自社オリジナルブランド商品の「BELLSiQUE(ベルシーク)」を発売した。一方で、緊急事態宣言に伴う施設の休業や外出自粛により、カラコンの装着機会減少を受けて、売上高が前年同期比で減少した。

また、運用型広告事業を中心とした、若年女性層の顧客基盤を活かした新規事業開発にも取り組んだ。

上記の結果、売上高は41億8300万円、営業利益は17億5200万円となった。

キャラクタ・マーチャンダイジング事業
アミューズメント施設の臨時休業により市場環境が悪化したが、人気マンガ作品など、多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行なったことで、クレーンゲーム景品や高価格帯ホビー商品の販売が、堅調に推移したとのこと。

上記の結果、売上高は32億6400万円、営業利益は3億2500万円となった。

ゲーム事業
家庭用ゲームソフト事業については、新作タイトルの開発と旧作品の販売に取り組んだ。

ゲームアプリ事業に関しては、既存の恋愛シミュレーションゲームの売上が堅調に推移した。

アニメ事業においては、テレビアニメ「ゆるキャン△」シリーズのショートアニメ「へやキャン△」のビデオグラムを2020年5月に発売した。また、「ゆるキャン△」第2シーズンや映画の放映に向けた企画やプロモーションを行なった。

上記の結果、売上高は7億9500万円、営業損失は2400万円となった。

関連サイト

フリュー株式会社公式サイト
2021年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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