【レビュー】ヤメどき知らずにつきハマりすぎ注意!? 2種類のSLG要素が詰まった『リトルレイダース ロビンズリベンジ』でじっくりたっぷり遊ぼう!

◆ふたつのシミュレーション要素が絡み合う、1本で二度おいしいゲーム!


 シミュレーションゲーム(以下、SLG)というジャンルは時間を忘れてついハマってしまう作品が多いが、この『リトルレイダース ロビンズリベンジ』もそんなゲームのひとつ。特に本作品は、複数のユニットで編成されたチームに指示を出しつつ敵と戦う「リアルタイムストラテジーSLG(マップ)」パートと、木の上に自分の村を作り上げていく「村作りSLG(木)」パートの2タイプのSLGをいっぺんに楽しめるのが特徴だ。

 この2種類のSLGが存在する効果たるやすさまじく、村の施設を拡張していると素材や資金が足りなくなり、それらを得るため戦闘に行き、また村の拡張を繰り返す……といった感じで、延々と遊べてしまう。こうなるとSLG好きの身としてはヤメどきが見つからず、私生活に阻まれないかぎりはどこまでもプレイしてしまうのだ。さらに、各キャラクターにはRPG的な成長要素まであり、じっくりとゲームを楽しみたいプレイヤーにはうってつけの1本と言える。


▲村は徐々に大きくなっていき、提示される目標を達成するたびに充実感も高まる! これにハマって夢中でゲームをしていると、軽く2~3時間経過していることも……(嬉涙)。


◆住居建築に施設の開発……自分だけの村を作るヨロコビがここに!

 「木」パートでは、おもに村人の住居や武器、防具を製作するための施設、訓練施設、貯蔵庫などを必要に応じて設置していく「村作りSLG」となっている。作った施設を強化すれば、より強力な装備を作れるようになったり、戦闘に有利な効果などが得られるようになったりするのだ。自分の戦略に応じた村作りを心がけよう。

 ただし施設を設置するにはその代価として銀貨や材木のほか、設置用のスペースも必要。さらに製作物によって相応の実時間もかかる。実時間以外は戦闘に勝利すれば獲得が可能で、課金ポイント「アンバー」を使えばそれらの代価に加え、実時間の部分ですら購入(=短縮)できる。リアルマネーにモノを言わせて、大量のアンバーを使い一気に施設を充実させるのも手だ。このあたりはお財布と相談して決めたい。


▲「ドングリ」を入手すると木が成長し、居住スペースが増える。居住スペースが増えれば、そのぶん多くの村人を受け入れたり、施設を設置することが可能だ。


◆各種クエストをクリアしてストーリーを進める!

 村での準備を十分に整えたら「マップ」パートへと移行し、クエストに挑もう。マップ上には点線で結ばれたポイントが設定されており、それをタップするとストーリークエストを受けられる。また緑、黄、赤のポイントには報酬が表示されていて、そちらをタップすれば各種報酬を獲得可能なサブクエストを受けられる仕組みだ。ストーリークエストは総じて難易度が高めなので、まずは何度もサブクエストをクリアしてキャラクターを強化すべし!


▲点線ルート上にあるアイコンがストーリークエスト。色付きのクエストは緑<黄<赤の順に難易度が高くなっている。


 クエスト中はトップビュータイプのリアルタイムストラテジーSLGとなる。ここでは1~4名で編成されるチームを最大3チーム同時に操作し、指定の目標をタップして攻撃やアイテムの回収を行なおう。最終的に勝利条件を満たせばそのクエストをクリアできる。

 戦闘中の各チームはリーダーと呼ばれるキャラクターに率いられており、プレイヤーは「ヒーロー」と呼称される各リーダーのフェイスアイコンをタップすることで、個別に指示を与えることができる。また、フェイスアイコンをまとめてスワイプすると、すべてのリーダーをまとめて動かすことも可能だ。


▲最初は主人公ひとりだけのヒーローも、特定のクエストをクリアすることで増えていく。ヒーローはそれぞれ特性が違うほか、「スペシャルムーブ」と呼ばれる必殺技も使える。



▲背後から攻撃を受けると大ダメージとなる。挟撃を受けたときはチームも二手に分けて対応するなど、チームに的確な指示を与えて対応しよう。一手しくじったばかりにパーティ全滅の憂き目に遭うことも。


◆戦略どおりにクエストを攻略できたときの快感がたまらない!

 2種類のSLG要素が持つ特徴について触れてきたが、本作最大の面白さは、自身が立てた戦略どおりに各種クエストを攻略する部分にあると言える。「木」パートで万全の準備を行ない、「マップ」パートでは各リーダーの特性や敵の編成、地形などを考えて指示を使い分ける。そうして難易度の高いクエストをクリアしたときの達成感は格別なものだ。

 また、ゲームバランスが絶妙な点もすばらしい。コテコテの課金装備でなければクリアできない、というものでもなく、プレイヤーの努力次第で困難を乗り越えられる点は、家庭用ゲーム機のバランシングに近いものを感じる。「SLGが好き!」というプレイヤーなら、一度はプレイして頂きたい作品だ。
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