コラボカフェ事業からの撤退や、不採算タイトルの終了で赤字縮小。「DIG-ROCK」や「鬼滅の刃」などのグッズ販売の好調が収益に貢献。
株式会社エディア(以下、エディア)は、2021年2月期第3四半期決算短信(連結)を1月14日(木)に発表した。当第3四半期連結累計期間の売上高は18億4584万円(前年同期比0.3%減)、営業損失は5219万円(前年同期は営業損失1億4890万円)、経常損失は6239万円(前年同期は経常損失1億6446万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億3853万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億7571万円)だった。
経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間のゲームサービスについては、前期に不採算タイトルを終了したことによる運営タイトル数の減少、主力タイトル『アイドルうぉーず~100人のディーバと夢見がちな僕~』の周年イベントの反動などにより、前年同時期比で減収減益となった。
また、海外展開の一環として既存ゲームタイトルの海外版配信を進めていたが、当初想定していた資金回収が見込めないことから、これに係る固定資産の減損処理を行ない、事業整理損として計上した。
ライフエンターテインメントサービスでは、AppStore、Google Play向け本格ナビゲーションアプリ『MAPLUS+キャラdeナビ』において、ゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』から「西城樹里&有栖川夏菜」のキャラチェンジセットを追加するなど、コロナ禍においても厳選した人気IPとのコラボレーションを進め、着実に収益を積み上げている。
一方で、機能充実や利便性向上を目的に開発投資を行なったが、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大による影響の外出自粛の状況が当面継続し、当該投資回収が困難と想定したことから、固定資産について減損処理を行ない事業整理損として計上した。
BtoBサービスに関しては、既存の受託案件に加えてマッチングアプリや各種コンテンツ開発、制作受託案件などが積み上がり、安定的な収益基盤の拡大に寄与した。
株式会社ティームエンタテインメントでは、運営するコラボカフェにおいて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、当第3四半期連結累計期間において約3か月間半の休業、営業再開後も座席数の削減などを行なったが、当面コロナ禍により外出自粛の状況が継続していくとの前提から、当該サービスからの撤退を決定し、係る損失を事業整理損として計上した。
女性向けドラマCDオリジナルレーベル「MintLip」の「DIG-ROCK」シリーズが人気を維持しており、オンラインイベントや公式ファンクラブアプリの配信などのクロスメディア展開が功を奏した結果、ドラマCDとグッズの販売が好調に推移し、エディアグループの収益に大きく貢献した。
株式会社一二三書房については、人気シリーズ「転生貴族の異世界冒険録」のコミカライズ展開や、「レベル1の最強賢者」「四度目は嫌な死属性魔術師」など人気シリーズの続編刊行、ネット小説大賞受賞作品の刊行など着実に作品数を増やし、電子書籍販売でも作品数と掲載媒体が増加したことに伴い大きく躍進した。
また、大人気IPの「鬼滅の刃」や「GRANBLUE FANTASY」のライセンスアウトを受けて発売したグッズやイラスト集、オンラインくじサービスの「くじコレ」も引き続き好調で、エディアグループの収益に大きく貢献した。
関連サイト
株式会社エディア公式サイト
2021年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年2月期第3四半期決算説明資料