ドリコム、『ダビマス』など主力ゲームの好調で過去最高益を更新 営業利益16億円 2021年3月期第3四半期決算

株式会社ドリコム

既存タイトルの周年や年末年始イベントの好調に加えて、他社から譲受したゲームの運営効率化が収益に貢献。

株式会社ドリコムは、2021年3月期第3四半期決算短信(連結)を1月28日(木)に発表した。第3四半期連結累計期間の売上高は91億5608万円(前年同期比31.3%増)、営業利益は16億8392万円(同217.3%増)、経常利益は16億5371万円(同221.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億9886万円(前年同期比232.5%)となり、利益に関しては創業以来、過去最高を達成したとのこと。

ドリコム 決算 ドリコム 決算概要

経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間においては、引き続きIPゲームタイトルを中心に、運用中タイトルが周年や年末年始の大型イベントで好調に推移したことに加えて、前期末に譲受したオリジナルタイトルについても、運用効率に向けた取り組みが功を奏したことで、収益に貢献した。

不採算タイトルへの対応も着実に進んでおり、主力のゲーム事業の収益性は一層向上、事業の安定性も増した。また、10月からは新たに株式会社BlasTrainがドリコムグループに加わり、事業拡大が続いている。

ドリコム 決算 トピック

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
他社IPゲームについては、『ダービースタリオン マスターズ(ダビマス)』を中心に、多くのタイトルが大型イベントなどでユーザーの支持を集め、好調な推移となった。

オリジナルゲームについても、配信開始から約10年を迎える長期運用タイトル、前期末に譲受したタイトルを中心に売上水準を維持し、安定的に業績に貢献した。

売上高は運用タイトルの増加や運用中タイトルの好調を受けて、前年同期比で増加した。

利益については、2020年より注力している不採算タイトルへの対応が一層進んだほか、運用効率化と足元の経済情勢を鑑みた費用抑制の影響もあり、費用発生が前年同期比で減少した結果、営業利益が前年同期比で増加した。

上記の結果、売上高は90億8516万円(前年同期比36.3%増)、セグメント利益は19億5864万円(同174.4%増)となった。

メディア事業
次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である「DRIP(Drecom Invention Project)」のもと、インターネットサービスの知見をいかした新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねてきた。

主力の位置情報と3DリアルマップによるARスマートフォンアプリ構築プラットフォーム『AROW』では、事業化と『AROW』を活用した新規タイトルの開発が進んだほか、9月には音楽領域での新たな試みである『wave』やTwitterを活用したマーケティングサービス『Rooot』、過去大規模サービスの開発と運用から培ったノウハウを活かした「負荷テストサービス」をローンチするなど、開発を進めていた複数サービスの提供を開始した。

なお、長らく広告事業を主要サービスと位置付けゲーム事業以外の注力領域としていたが、主力のゲーム事業を軸とした成長戦略の下、同事業へ一層経営資源を集中することから、広告事業については当第1四半期をもって、全サービスを終了した。

上記の結果、売上高は7141万円(前年同期比76.6%減)、セグメント損失2億7471万円(前年同期はセグメント損失1億8307万円)となった。

関連サイト

株式会社ドリコム公式サイト
2021年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第3四半期決算説明資料

株式会社ドリコム