イーサリアムの手数料高騰への対応として、オフチェーン取引が可能なMatic Networkが利用可能に。
double jump.tokyo株式会社(以下、double jump.tokyo)は、イーサリアムのレイヤー2ソリューションを提供するシンガポールのMatic Network PTE. Ltd.(以下、Matic社)と、パートナーシップ契約を締結したことを発表した。
ブロックチェーンアプリケーションで主流であったイーサリアムは、2020年後半より、ネイティブトークンであるETHの高額化、世界的なDeFi(Decentralized Finance/分散型金融)の流行によってトランザクション手数料が高騰しており、ブロックチェーンゲームのユーザーや事業者にとって、イーサリアムが利用しにくい状況となっているという。そのため、手数料が安価になる、ブロックチェーン(レイヤー1)をすぐに使わない取引であるレイヤー2ソリューションやスケーリング技術が注目を集めているとのこと。
Matic社が開発している「Matic Network」は、イーサリアムからのブリッジ機能を提供したレイヤー2ソリューションで、2020年にメインネットがローンチされた新興のブロックチェーンではあるが、新規や既存プロダクトを問わずに対応することを表明したことで注目されている。
double jump.tokyoでは、イーサリアムのトランザクション手数料の高騰や、イーサリアム2.0の移行などを背景に、マルチブロックチェーン対応を目的とした「Asset Mirroring System(以下、AMS)」を開発しており、今回のパートナーシップ契約によって、AMSを利用したブロックチェーンネットワークの選択肢のひとつとして、Matic Networkが利用可能になるようだ。
パートナーシップ第1弾として、double jump.tokyoが開発するデジタルカードゲーム『マイクリプトサーガ』で利用するNFTをMatic Network上に発行するとのこと。