モバイルゲームや家庭用ゲーム、カードゲームなど、各種ゲームの好調で、グループ過去最高の事業利益、営業利益、税引前四半期利益を更新。
コナミホールディングス株式会社は、2021年3月期第3四半期決算短信(連結)を2月4日(木)に発表した。当第3四半期連結累計期間の売上高は1919億3000万円(前年同期比0.6%減)、事業利益は458億300万円(前年同期比36.4%増)、営業利益は405億2900万円(同69.0%増)、税引前四半期利益は395億2100万円(同68.2%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は270億300万円(同65.6%増)となった。
経営成績に関する説明
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、休業措置をとったことや国内外の経済活動の停滞などにより、売上減少の影響を受けた事業があったが、デジタルエンタテインメント事業が、モバイルゲーム、家庭用ゲーム、カードゲームといった各分野で製品、サービスが堅調に推移したことで大幅な増益となり、コナミグループの事業利益、営業利益、税引前四半期利益として過去最高を達成した。
デジタルエンタテインメント事業
モバイルゲームでは、グローバル市場において、アップデート配信を行なった『eFootball ウイニングイレブン 2021』と『遊戯王 デュエルリンクス』が業績をけん引した。
また、Amazonが提供するクラウドゲームストリームサービス「Luna」に『Contra Anniversary Collection』『Castlevania Anniversary Collection』を配信した。
国内市場では、配信5周年を迎えた『プロ野球スピリッツA(エース)』が好調だったほか、『実況パワフルプロ野球』などのタイトルもユーザーに楽しまれている。
カードゲームでは「遊戯王トレーディングカードゲーム」のグローバル展開を継続し、コロナ禍においても国内外で厚い支持を得た。また、「遊戯王ラッシュデュエル」では、新たなルール「マキシマム召喚」を導入し、ユーザーから好評だった。
家庭用ゲームでは、『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』を販売し、当第3四半期連結累計期間で累計出荷本数150万本を突破する好調な出足となった(1月時点では250万本を突破)。
また、『eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE』では、人気のオンラインモード「myClub」を基本プレー無料で遊べる「eFootball ウイニングイレブン 2021 LITE」を配信したことに加え、「Steam」で国内向け販売を開始した。
Nintendo Switch向けに『遊戯王ラッシュデュエル(仮)』の制作を発表した。
eスポーツでは、欧州から総勢10のビッククラブが参加するウイニングイレブン公式のeスポーツ大会「eFootball League 2020-21シーズン」で、プロリーグ「eFootball.Pro」と全プレーヤーが参加可能な「eFootball.Open」を開催した。
また、一般社団法人日本野球機構とコナミが共催する「eBASEBALL プロリーグ」の2020シーズンも開幕した。
その他、モバイルゲーム『実況パワフルプロ野球』の「パワプロアプリ チャンピオンシップ」、『プロ野球スピリッツA』の「プロスピA チャンピオンシップ」、家庭用ゲーム『プロ野球スピリッツ2019』の「プロ野球スピリッツ王座決定トーナメント2020」の予選大会やブロック大会を開催し、全国各都道府県対抗によるeスポーツ選手権「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」もオンライン上で実施された。
上記の結果、売上高は1446億3300万円(前年同期比33.1%増)、事業利益は521億2000万円(同79.4%増)となった。
アミューズメント事業
アミューズメント施設向けビデオゲームでは、『武装神姫 アーマードプリンセスバトルコンダクター』を発売した。また、「FEATURE PREMIUM」シリーズ最新作『麻雀格闘倶楽部 参』『マジカルハロウィン7』『~ガールズケイリン~GⅠフェアリーグランプリ』が稼働開始した。
アーケードゲームをPCやスマートフォンで楽しめる「コナステ(KONAMI AMUSEMENT GAME STATION)」に関しては、音楽ゲーム『pop’n music Lively』や『GITADORA』、メダルゲームでは『コナステ メダルコーナー』を配信した。
また、eスポーツイベント「BEMANI PRO LEAGUE ZERO」を無観客で開催した。
上記の結果、売上高は112億6600万円(前年同期比31.7%減)、事業利益は11億9600万円(同68.2%減)となった。
ゲーミング&システム事業
スロットマシンでは、新型筐体「DIMENSION49J」をパーティシペーション(レベニューシェア)専用筐体として市場に投入したほか、主力商品のアップライト筐体「KX 43」や「DIMENSION 27」の各種筐体の販売、パーティシペーション収入を計上した。
また、カジノマネジメントシステに関しては、北米と豪州ともに、大手オペレーターへの「SYNKROS」の納入が引き続き進んだことに加え、新規契約を獲得した。
上記の結果、売上高は117億5400万円(前年同期比48.8%減)、事業損失は14億8600万円(前年同期は事業利益24億2300万円)だった。
スポーツ事業
新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う政府による緊急事態宣言の発出や地方自治体からの休業要請などを受けて、スポーツクラブ直営施設や受託施設の臨時休館、営業時間の短縮などにより売上高が減少した。
また、施設利用に不安のある人や、自宅でスポーツに取り組む機会の増加など、様々なニーズに対応するため、コナミスポーツクラブオリジナル動画の無料配信や、公式オンラインショップにて多彩なホームフィットネス商品を揃えるなど、商品とサービスの充実をはかった。
上記の結果、売上高は259億2500万円(前年同期比43.9%減)、事業損失は40億2700万円(前年同期は事業利益22億300万円)だった。
関連サイト
コナミホールディングス株式会社公式サイト
2021年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年3月期第3四半期決算発表資料