ネクソン、『メイプルストーリー』など主要タイトルの成長で過去最高収益を達成 営業利益1114億円 2020年12月期決算

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『メイプルストーリー』や『アラド戦記』など主要タイトルが収益に貢献。過去最高の通期売上収益と営業利益を更新。

株式会社ネクソンは、2020年12月期決算短信(連結)を2月9日(火)に発表した。当連結会計年度の売上収益は2930億2400万円(前期比17.9%増)、営業利益は1114億5000万円(同17.9%増)、税引前当期利益は1081億7100万円(同11.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は562億2000万円(同51.4%減)だった。

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経営成績に関する説明

当連結会計年度においては、地域により多少状況は異なったものの、グループ全体の事業では、新型コロナウイルス感染症の拡大による大きな影響を受けずに、PCオンライン事業とモバイル事業を展開し、ユーザーに楽しんでもらえる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信につとめてきた。

それに加え、既存ゲームタイトルのアップデートを推進し、大規模マルチプレイヤーオンラインゲームへの注力、PCとコンソール、モバイルなどのプラットフォームでのサービス提供、自社IPの活用、特別に価値のある新規IPへの投資を集中戦略として、グローバル事業の成長に取り組んできた。

収益に関しては、中国事業の売上収益が減少したが、集中戦略の効果により主要タイトルとモバイル事業が大きく成長し、過去最高の通期売上収益を達成し、2011年の上場以降、為替の影響を除くと9年連続で売上収益が成長した。

各国の業績は以下。

韓国
PCオンラインゲーム主力4タイトル全てが好調に推移し、『メイプルストーリー』前年比97%、『アラド戦記』は前期比53%の成長をみせ、『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』も成長したことで、それぞれが過去最高の通期売上収益を更新した。

モバイル事業では、人気タイトルのモバイル向けサービス『風の王国:Yeon』『KartRider Rush+』『EA SPORTS FIFA MOBILE』『V4』の寄与で、売上収益が大きく増加した。

上記の結果、売上収益は2667億7500万円(前期比21.0%増)、セグメント利益は1268億3900万円(同13.0%増)となった。

中国
主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』については、前年度下半期からのユーザー指標の低下に対して、大型アップデートや継続的なイベントの実施を通じてユーザーエンゲージメントの改善に取り組んだが、前期比でアクティブユーザー数と課金ユーザー数が一年を通じて低かったことから、売上収益は減少した。

上記の結果、売上収益は30億5800万円(前期比8.4%増)、セグメント利益は18億9100万円(同21.5%増)となった。

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日本
当連結会計年度にリリースした『TRAHA』や『V4』、『FIFA MOBILE』の増収寄与があった。

一方で、前連結会計年度に配信した『メイプルストーリーM』や連結子会社だった株式会社gloopsの売却に伴う減収により、売上収益が前期比で減少した。

上記の結果、売上収益は43億1600万円(前期比43.6%減)、セグメント損失は43億3800万円(前期はセグメント損失34億9000万円)という結果になった。

北米及び欧州
主に『メイプルストーリー』と及び『メイプルストーリーM』の増収により、売上収益が前期比でわずかに増加した。それにより、当連結会計年度の売上収益は169億0700万円(前期比6.0%増)、セグメント損失は12億6300万円(前期はセグメント損失55億2700万円)となった。

その他の地域では、『KartRider Rush+』と『V4』の貢献や、『メイプルストーリー』の増収により売上収益が前期比で増加し、売上収益は19億6800万円(前期比16.9%増)、セグメント損失は28億2100万円(前期はセグメント損失9億5700万円)になった。

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関連サイト

株式会社ネクソン公式IRサイト
2020年12月期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年12月期決算説明資料

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