フリュー、コロナ禍でプリントシール事業が収益減 営業利益16億円 2021年3月期第3四半期決算

フリュー

キャラクタ・マーチャンダイジング事業は高価格帯ホビー商品などの好調で増収増益も、プリントシール事業とゲーム事業が苦戦。

フリュー株式会社(以下、フリュー)は、2021年3月期第3四半期決算短信(非連結)を2月12日(金)に発表した。当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高178億900万円(前年同期比13.5%減)、営業利益16億6800万円(同46.9%減)、経常利益16億4900万円(同47.2%減)、四半期純利益は11億2900万円(同53.6%減)となった。

フリュー 決算 フリュー 決算概要

経営成績に関する説明

プリントシール事業
4月から5月にかけて発令された緊急事態宣言の影響で、アミューズメント施設の臨時休業が発生し、市場環境が急速に悪化したことから、第1四半期会計期間の総プレイ回数は344万回まで落ち込んだ。

その後は、施設の再開と共に市場環境が改善したことで、第2四半期会計期間の総プレイ回数は920万回、第3四半期会計期間の総プレイ回数は867万回まで回復し、当第3四半期累計期間のプレイ回数は2131万回となった。

また、7月にプリントシール機の新機種「CAOLABO」、10月に「午前0時のタイムリミット」を発売したが、前年同期の商戦と比べて、出荷総数は同水準だが、売切の出荷比率が減少し、レンタル方式の出荷比率が増加した。

上記の結果、売上高は44億2000万円(前年同期比41.2%減)、営業損失は5億7800万円(前年同期は営業利益13億5900万円)だった。

フリュー プリントシール

コンテンツ・メディア事業
プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の有料会員数が、プレイ回数の動向を受けて5月末まで前月比で減少していたが、その後増加に転じ、12月末においては153万人となった。

カラーコンタクトレンズの販売については、2020年6月に自社オリジナルブランド商品の「BELLSiQUE」を発売した。一方で、日本国内における緊急事態宣言に伴う施設の休業や外出自粛によるカラーコンタクトレンズの装着機会減少を受けて、売上高が前年同期比で減少した。

また、運用型広告事業を中心に、若年女性層の顧客基盤をいかした新規事業開発に取り組んだ。

上記の結果、売上高は63億9800万円(前年同期比5.1%減)、営業利益は27億100万円(同7.9%減)だった。

フリュー コンテンツメディア

キャラクタ・マーチャンダイジング事業
4月、5月のアミューズメント施設の臨時休業により市場環境が悪化したが、人気マンガ作品などの多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行なったことで、クレーンゲーム景品と高価格帯ホビー商品の販売は好調だった。

上記の結果、売上高は56億8900万円(前年同期比21.7%増)、営業利益は6億円(同163.4%増)だった。

フリュー キャラクター

ゲーム事業
家庭用ゲームソフト事業においては、新作タイトルの開発と旧作品の販売に取り組んだ。

ゲームアプリ事業では、既存の恋愛シミュレーションゲームの売上が堅調に推移した。

アニメ事業に関しては、テレビアニメ「ゆるキャン△」シリーズのショートアニメ「へやキャン△」のBlu-rayと、「ゆるキャン△」のBlu-ray BOXを発売した。また、「ゆるキャン△ SEASON2」の映画上映に向けた企画やプロモーションに取り組んだ。

上記の結果、売上高は12億9900万円(前年同期比20.9%減)、営業損失は3000万円(前年同期は営業損失6000万円)だった。

フリュー ゲーム

関連サイト

フリュー株式会社公式サイト
2021年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2021年3月期第3四半期決算説明資料

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