スマホゲームの配信などを行なうコンテンツ事業の苦戦に加えて、ITサービス事業でもアフェリエイト広告の収益が減少。
株式会社アエリア(以下、アエリア)は、2020年12月期決算短信(連結)を2月12日(金)に発表した。当連結会計年度の業績については、売上高257億円(前期比9.3%減)、営業利益3億6400万円(同83.9%減)、経常利益3億2200万円(同85.4%減)、親会社株主に帰属する当期純損失45億2100万円(前期は親会社株主に帰属する純利益15億1400万円)となった。
経営成績に関する説明
アエリアグループは、ITサービス事業をコア事業として安定した収益基盤を強化しながら、コンテンツ事業でもスマートフォンやタブレットなどのモバイルコンテンツの開発・配信・運営を強化するとともに、子会社の強みをいかして、これまでのマス・マーケットからターゲット層を絞ったニッチ・マーケットでの基盤づくりと深耕を進めてきた。
また、アセットマネージメント事業においては、規模が小さく、事業期間の短い収益不動産を中心に展開することで、事業リスクをコントロールし、金融機関の融資姿勢などを鑑みて、慎重に事業を運営している。
ITサービス事業
データサービス事業を行なう株式会社エアネットが安定した収益を獲得しているが、オンライン電子出版に特化したアフィリエイトプラットフォーム事業を行なう株式会社ファーストペンギンにおいて、アフィリエイト広告収益の減少と決済代行事業にかかわるる営業債権のうち、一定期間滞留しているものに対し貸倒引当金を計上したことで、売上高と営業利益が減少した。
上記の結果、売上高は36億5800万円(前年同期比29.0%減)、営業利益は9800万円(同78.0%減)となった。
コンテンツ事業
スマートフォンやタブレット向けゲームの開発、配信、運営、キャラクターグッズの販売などを行なっている。
株式会社リベル・エンタテインメントのスマートフォン向けゲーム『アイ★チュウ ÉtoileStage』をリリースしたが、新型コロナウイルス感染症拡大による影響もあり、想定していた収益を見込めず、既存コンテンツでも追加開発にかかわるコストが発生したことで、収益が減少した。
上記の結果、売上高は147億2300万円(前年同期比13.3%減)、営業利益は2億8700万円(同83.6%減)となった。
アセットマネージメント事業
不動産の賃貸や売買、国内外の企業などへの投資を行なっている。
不動産市況を考慮しリスクコントロールを行なったことで売上高が増加したが、営業利益は減少した。
上記の結果、売上高は74億2200万円(前年同期比16.3%増)、営業損失は2300万円(前年同期は営業利益5700万円)となった。