NFTによって付録を手にしたユーザーを把握することで、ダイレクトマーケティングも可能に。
株式会社メディアドゥ（以下、メディアドゥ）は、株式会社トーハン（以下、トーハン）と、業務提携の目的である全国書店の活性化を実現するため、ブロックチェーン技術を基盤とするNFT（非代替性トークン）を活用した「デジタル付録」のサービスを開始することを発表した。
「デジタル付録」は、書店で出版物を購入した読者に、NFTを活用したコンテンツを付与するモデルとして検討しているサービスだ。
例えば、紙書籍に限定版デジタル付録（動画、音楽なども可能）を付けて販売することで、これまで“所有”できなかったデジタルアイテムが、デジタル付録サービスによって“所有可能”になり、コレクション対象のデジタル収集品になるという。
これにより、ファンはアイテムを介したコミュニケーションが取れるようになり、単なる売買に留まらない、新しい形のエンターテイメントが楽しめるようになるそうだ。
また、各付録を手にしたユーザーが把握できることから、このデータを活用して、書籍を購入したファンに対してダイレクトマーケティングを行なうことが可能になるほか、フィジカルな付録に比べて、配送や管理などの運用が効率化されることから、店舗を限定せず、多様な複数の企画を同時並行で行なえると考えられている。
「デジタル付録」サービスに関する技術開発は、2021年夏ごろの完了を予定しており、2021年内にサービスを開始する予定だ。
