家庭用ゲームソフトの大型案件のスケジュール変更や、スマートフォン向けゲームの開発完了案件の減少で収益減。
株式会社トーセは、2021年8月期第2四半期決算短信(連結)を4月14日(火)に発表した。当第2四半期連結累計期間の業績に関しては、売上高18億3800万円(前年同期比15.8%減)、営業損失8500万円(前年同期は営業利益1億1200万円)、経常損失8300万円(前年同期は経常利益1億3800万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億300万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益7400万円)だった。
経営成績に関する説明
デジタルエンタテインメント事業
当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に取り組みつつ、新型ゲーム機の「プレイステーション5」や「Xbox Series X/S」向けゲームソフトの開発業務を行なった。
ゲームソフト関連の売上は、現在、開発を進めている複数の家庭用ゲームソフトの大型案件について、品質をより一層向上させるために、顧客からの要請により開発スケジュールが変更になり、売上計上時期が下期になった結果、4億1400万円(前年同期比6.9%減)となった。
モバイルコンテンツ関連の売上は、大型のスマートフォン向けゲームの運営業務が安定して継続していることから、運営売上が好調に推移した。一方で、前年同期に比べて開発案件の完了が少なかったことで減収となった。
パチンコ・パチスロ関連に関しては、以前から需要の高いゲームソフト関連やモバイルコンテンツ関連に開発人員をシフトしたことで、売上高7000万円(前年同期比28.4%減)となった。
上記の結果、売上高は16億700万円(前年同期比10.0%減)、営業損失8600万円(前年同期は営業利益8000万円)となった。
その他事業
当第2四半期連結累計期間は、コロナ禍による巣ごもり消費の拡大に伴い、家庭用カラオケ楽曲配信事業のロイヤリティ売上が伸びたとのこと。
一方で、SI事業では、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する期待感や必要性の高まり、コロナ禍における消費行動の変化を背景に、新しい取引先からの開発業務の引き合い、相談が寄せられ、商談が進行中ではあるが、前年同期に大型案件の開発完了があったことの反動で、収益は前年同期比で減少した。
上記の結果、売上高は2億3000万円(前年同期比41.8%減)、営業利益は100万円(同96.3%減)だった。
関連サイト
株式会社トーセ公式サイト
2021年8月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年8月期第2四半期決算説明資料