ライトノベルやコミックなど電子書籍に加えて、ドラマCD、グッズなどの販売好調が収益をけん引。コラボカフェ撤退などで特別損失を計上。
株式会社エディア（以下、エディア）は、2021年2月期決算短信（連結）を4月14日（水）に発表した。当連結会計年度の売上高は24億7055万円（前期比0.7％増）、営業損失は2353万円（前期は営業損失1億7695万円）、経常損失は3416万円（前期は経常損失1億9704万円）、親会社株主に帰属する当期純損失は8066万円（前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億662万円）だった。
経営成績に関する説明
当期のゲームサービスに関しては、主力タイトル『アイドルうぉーず～100人のディーバと夢見がちな僕～』が堅調に推移したが、前期に不採算タイトルを終了したことによる運営タイトルの減少により、前期比で収益が減少した。また、海外展開の一環として、既存ゲームタイトルの海外版配信を進めていたが、当初想定していた資金回収が見込めないことから、係る固定資産について減損処理を行ない、事業整理損として計上した。
ライフエンターテインメントサービスにおいては、本格ナビゲーションアプリ『MAPLUS+キャラdeナビ』において、人気ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」から「西城樹里＆有栖川夏菜」のキャラチェンジセットを追加するなど、コロナ禍においても厳選した人気IPとのコラボレーションを進め、着実に収益を積み上げてきた。一方で、機能充実や利便性向上を目的に開発投資を行なったが、昨今のコロナ禍の影響で外出自粛の状況が継続し、投資回収が困難だと考えたことから、係る固定資産について減損処理を行ない、事業整理損として計上した。
BtoBサービスでは、既存の受託案件に加えてマッチングアプリやオンライン相談サービスプラットフォームの開発、大手ゲーム会社の海外展開に向けた開発案件などが積み上がり、安定的な収益基盤拡大に寄与した。
株式会社ティームエンタテインメントでは、運営するコラボカフェにおいて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、政府と各自治体からの要請を受けての休業し、営業再開後も座席数の削減などを行なったが、コロナ禍により外出自粛の状況が継続という前提から、コラボカフェサービスから撤退し、損失を事業整理損として計上した。一方で、女性向けドラマCDオリジナルレーベル「MintLip（ミントリップ）」の「DIG-ROCK（ディグロック）」シリーズが人気を維持しており、続編販売だけでなく、オンラインイベントや公式ファンクラブアプリの配信などのクロスメディア展開が功奏した結果、ドラマCD及びグッズ販売などが堅調に推移し、グループの収益に大きく貢献した。
株式会社一二三書房では、人気ライトノベルシリーズ「転生貴族の異世界冒険録」のコミカライズ展開や、「レベル1の最強賢者」「四度目は嫌な死属性魔術師」など人気シリーズの続編刊行、ネット小説大賞受賞作品の刊行など着実に作品数を増やしたとのこと。電子書籍販売でも、作品数や掲載媒体が増加したことに伴い大きく躍進した。さらに、「鬼滅の刃」や「GRANBLUE FANTASY」のライセンスアウトを受けて発売したグッズやイラスト集、オンラインくじサービスの「くじコレ」も好調だったことから、グループの収益に大きく貢献した。
