コーエーテクモHD、11期連続の増益を達成 営業利益243億円 令和3年3月期決算

コーエーテクモHD

スマートフォン向けゲームやパッケージゲームなどエンタテインメント事業の好調が業績に貢献。過去最高の業績と11期連続の増益を達成。

株式会社コーエーテクモホールディングスは、令和3年3月期決算短信(連結)を4月26日(月)に発表した。当連結会計年度における業績は、売上高603億7000万円(前期比41.6%増)、営業利益243億9700万円(同73.0%増)、経常利益392億9900万円(同108.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益295億5000万円(同93.1%増)となった。

コーエーテクモ 令和3年3月期決算

当期は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべての項目で過去最高の業績となり、11期連続の増益を達成したことに加え、自己資本当期純利益率(ROE)も前年度の12.7%から20.6%となり、資本効率が大幅に上昇。中期経営計画の数値目標(売上高510億円、営業利益170億円、経常利益210億円)を大きく上回り、高い成長性と収益性を実現した。

コーエーテクモ 決算概況

経営成績に関する説明

エンタテインメント事業
「シブサワ・コウ」ブランドでは、自社開発のスマートフォン向けゲーム『三國志 覇道』が収益に貢献した。IP許諾タイトルの『三国志・戦略版』は、1月に台湾、2月に韓国でサービスを開始し、総ダウンロード数はグローバルで5000万を突破した。これらを含めたオンライン・モバイル分野の累計ダウンロード数は、前年比で57%増加し、9900万に達したという。また、2月には、歴史シミュレーションゲーム『三國志14 with パワーアップキット』を欧米で販売した。

「ω-Force」ブランドに関しては、株式会社アトラスと共同開発した『ペルソナ5 スクランブル ザファントム ストライカーズ』を2月に欧米で発売したほか、Steam版も配信したという。スマートフォンゲームでは、3月に新作『真・三國無双』を国内でリリースした。

「Team NINJA」ブランドでは、2月に本編とダウンロードコンテンツ3部作を収録した『仁王2 Complete Edition』をワールドワイドで発売した。

「ガスト」ブランドにおいては、1月に『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』の欧米版とSteam版を販売し、全世界累計出荷本数36万本を記録した。これにより、「ライザのアトリエ」シリーズは、2作合計でミリオンセールスとなった。3月には、『サージュ・コンチェルトDX』を販売した。

「ルビーパーティー」ブランドでは、2月に株式会社アニプレックスと共同で企画開発を行なった新作スマートフォンゲーム『金色のコルダ スターライトオーケストラ』を国内でサービスを開始した。イベント事業では、「ネオロマンス HYPER MIXライヴ ~遙かなる時空の中で3~」など、各種イベントを開催した。

「midas」ブランドでは『真・北斗無双』の運営と、新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

上記の結果、エンタテインメント事業の売上高は568億800万円、セグメント利益は239億7400万円だった。

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アミューズメント事業
アミューズメント施設は、緊急事態宣言の影響を受けたが、プライズゲームの好評により、堅調に推移した。2月には川越に新店舗をオープンし、店舗数は11店舗となった。

スロット・パチンコについては、『パチスロ真・北斗無双』など、年間で2タイトルをリリースしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大などによる影響で、利益が減少した。

上記の結果、売上高は29億7700万円、セグメント利益は3億6800万円だった。

不動産事業
ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaについては、感染症対策を徹底した上でライブイベントや配信ライブを開催している。

その他の賃貸用不動産は、高い稼働率を維持している。

上記の結果、売上高は7億8900万円、セグメント利益は9900万円だった。

その他事業
売上高は2億4000万円、セグメント損失は4400万円だった。

関連サイト

株式会社コーエーテクモホールディングス公式サイト
令和3年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
令和3年3月期決算説明資料

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