バンダイナムコピクチャーズ、VR技術を活用したコンテンツの共同発信でHTCと合意

幅広い層が楽しめるアバターやデジタルフィギュアなどをリリースし、VR市場の拡大を目指す。

株式会社バンダイナムコピクチャーズ(以下、バンダイナムコピクチャーズ)は、HTC Corporationと、HTC VIVE及びVR(バーチャルリアリティ)のグローバルプラットフォームサービス「VIVEPORT」に向けて、バンダイナムコピクチャーズが製作する作品や企画する事業を、全世界向けにリリースすることで合意したことを発表した。

バンダイナムコピクチャーズ HTC

HTC Corporationは、バンダイナムコピクチャーズの新規作品への投資を行なっており、オリジナル作品との連動を強く押し出したコンテンツ開発を同時に進め、ワールドワイドな出口戦略のひとつとして、映像と一緒に電子商品やライブイベントなど、様々な形で世界中のファンに直接アプローチしている。

日本向けとしては、スマートフォンでライトに楽しめるVRアプリの配信を予定しており、幅広いユーザーに楽しんでもらえる計画を立てているとのこと。

今回の共同事業は、そのVRサービスを一般の人でも簡単に楽しめるサービスとして、市場拡大に拍車をかけるものになることを目指しており、今後は作品専用にカスタマイズされたユーザー空間や、「VIVEPORT」内で楽しむアバターやデジタルフィギュアなどをリリースし、遠く離れたファン同士のコミュニケーションを可能にするフレンズモードなど、作品への没入感が味わえる魅力的なコンテンツを続々と発信する予定だ。

また、この合意を機に、バンダイナムコピクチャーズは、公式VRチャンネル「BANAPY FOREST(仮)」を開設し、バンダイナムコピクチャーズが保有するコンテンツのVR視聴サービスとVR空間上で作品世界に没入できる仮想体験を開発、提供をはじめるとのこと。

株式会社バンダイナムコピクチャーズ 代表取締役社長 尾崎雅之氏のコメント
「私たちバンダイナムコピクチャーズは数多くのテレビシリーズ、OVA、配信作品ならびに劇場映画を制作・保有し、特にオリジナル作品を積極的に生み出し続けているアニメーション制作会社です。これまで培ってきたオリジナルアニメーションの企画・制作ノウハウと HTC 社の高い技術力や通信プラットフォーマーという強みを融合することで、世界中のどこからでも私たちが作る作品世界にそのままダイブするような感覚で、物理的な制約を超えてファンが一緒になって楽しむことの出来る環境が実現します。生まれたばかりのこの空間を、ファンの皆様と一緒に進化させていけることをとても楽しみにしています。」

HTC Corporation  President of Viveport. Joseph Lin氏のコメント
「バーチャルワールドは、人類の新たな地平線の一つです。そこには無限の可能性があります。私たちは、バンダイナムコピクチャーズを先見性のあるパートナーとして迎え入れることができ、とても嬉しく思っています。この戦略的パートナーシップにより、私たちはアニメーションの IP を新たなレベルに引き上げるだけでなく、限界を押し広げ、バーチャルリアリティの可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。今後数ヶ月の間に、アニメコンテンツが VIVEPORT に登場し、より多くのバーチャル体験を視聴者に提供していきます。どうぞご期待ください。」

関連サイト

株式会社バンダイナムコピクチャーズ公式サイト