スマートフォン・PC向けゲームの好調が業績に貢献。アミューズメント事業はコロナ禍の影響で苦戦。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、2021年3月期決算短信(連結)を5月13日(木)に発表した。当連結会計年度の業績は、売上高は3325億3200万円(前期比27.6%増)、営業利益は472億2600万円(同44.2%増)、経常利益は499億8300万円(同55.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は269億4200万円(同26.2%増)だった。
経営成績に関する説明
デジタルエンタテインメント事業
HDゲームに関しては、『FINAL FANTASY VII REMAKE』や『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』などの大型タイトルを販売したことに加え、カタログタイトルの販売が好調に推移したこと、ライセンス収入があったことなどにより、前期比で売上が増加した。
MMOは、前期に『ファイナルファンタジーXIV』と『ドラゴンクエストX』の拡張パッケージの発売があったため減収となったが、同タイトルの継続課金収入などが好調に推移した。
スマートデバイスやPCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツについては、『ドラゴンクエストウォーク』や『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』などの既存タイトルが堅調に推移したことに加え、当期にサービスを開始した『ドラゴンクエストタクト』や『オクトパストラベラー大陸の覇者』『NieR Re[in]carnation』の貢献により、前期比で売上増となった。
上記の結果、売上高は2639億900万円(前期比39.9%増)、営業利益は505億3600万円(同42.9%増)となった。
アミューズメント事業
当期は、政府の緊急事態宣言発出を受けて、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、第1四半期連結会計期間に国内の店舗を臨時休業としたことで、前期比で大幅な減収、営業損失となった。
上記の結果、売上高は343億4900万円(前期比24.8%減)、営業損失は15億6800万円(前期は営業利益14億8000万円)だった。
出版事業
当期は、マンガアプリ『マンガUP!』や電子書籍など、デジタル媒体での販売が大幅に増加したことに加え、紙媒体での販売も好調だったことから、増収増益という結果になった。
上記の結果、売上高は268億4300万円(前期比38.0%増)、営業利益は116億8700万円(同61.2%増)となった。
ライツ・プロパティ等事業
当期は、自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラックの販売などが好調に推移した。
上記の結果、売上高は94億5200万円(前期比8.2%増)、営業利益は22億4900万円(同120.2%増)となった。
関連サイト
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイト
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期決算説明資料