玩具事業の「鬼滅の刃」や「一番くじ」関連商品と、ビデオゲーム事業のNintendo Switch関連ハードが好調に推移。
株式会社ハピネットは、2021年3月期決算短信(連結)を、5月14日(金)に発表した。当連結会計年度の売上高は2593億1300万円(前期比11.1%増)、営業利益は42億4900万円(同65.2%増)、経常利益は43億2100万円(同79.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億9100万円(同111.7%増)だった。
経営成績に関する説明
玩具事業
当期は「鬼滅の刃」関連商品のヒットや、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品など、コンビニエンスストア向け商品が好調に推移したことで、売上高が前期の結果を上回った。
利益面も売上高の増加による増益に加え、適正在庫の維持につとめ、在庫の評価損失が減少したことで、前期を大幅に上回った。
上記の結果、売上高は903億2700万円(前期比14.3%増)、セグメント利益は26億3000万円(同146.9%増)だった。
映像音楽事業
巣ごもり需要により映像パッケージの旧譜の販売や配信サービスへの作品販売が好調に推移したが、コロナ禍で新譜の発売延期などが発生したことにより、売上高は前期を下回った。
利益面についても、販売費と一般管理費の抑制につとめたが、劇場の休業や座席制限の影響もあり、出資した映像作品の興行が低迷したことによる映像投資損失が発生し、前期を下回る結果になった。
上記の結果、売上高は675億2900万円(前期比5.7%減)、セグメント利益は5億1900万円(同2.5%減)となった。
ビデオゲーム事業
巣ごもり需要により、Nintendo Switch関連のハードが好調に推移したことに加え、『あつまれ どうぶつの森』や『リングフィットアドベンチャー』『モンスターハンターライズ』などのヒット商品があったこと、新型ハード「PlayStation5」の発売により、売上高、利益面ともに前期を大幅に上回った。
上記の結果、売上高は829億5000万円(前期比31.4%増)、セグメント利益は14億4700万円(同72.3%増)となった。
アミューズメント事業
第11四半期の緊急事態宣言下における厳しい市場環境からは回復傾向にあるが、外出自粛やグループの取引先である商業施設の休業、営業時間の短縮による影響があり、売上高と利益面がともに前期を下回った。
また、ハピネットが運営するカプセル玩具ショップの新規出店に伴う初期費用を計上したという。
上記の結果、売上高は185億600万円(前期比5.3%減)、セグメント利益は9億6100万円(同34.8%減)となった。