大盛況だった台北ゲームショウ2014のBtoBエリアで開催されたインディーズゲームフェスト。台湾の開発者を中心に世界からインディーズゲームの開発者が集い交流を楽しんでいました。そのなかで異色の雰囲気を放っていたブースがあったので紹介します。
それがEnjoy Playのブースです。ここで出展されていた『甜點王子(Sweet Prince)』のは、日本でいうといわゆる“乙女ゲー”と呼ばれるジャンルのゲームで、将来ケーキ屋を開きたいと夢見る主人公の女の子が、4人の男性パティシエからひとりをパートナーに選んで、色々なデザートのレシピを一緒に覚えていくという恋愛シミュレーションゲームです。
▲ゲームのメイン画面は厨房。デフォルメされた女の子やパティシエがかわいいです。
パートナーに選べる男性パティシエにはツンデレ、幼馴染み、おじさん、王子とそれぞれにタイプが設定されていて、選んだパートナーによって覚えられるレシピが変わります。パートナーを選んだら、会話イベントやミニゲームなどで交流を深めていくことで新しいレシピや珍しいレシピが覚えられますよ。
▲マッサージのミニゲーム。画面をタッチすると照れてるのかリラックスしているのか、パティシエさんがほっぺを赤らめます。Live 2Dを使って制作しているということで、パティシエがアニメーションで動くのもうれしい!
ミニゲームはひとりで遊ぶだけでなく、オンラインで他のユーザーさんと対戦もできます。恋愛シミュレーションゲームに対戦要素があるのは珍しいですね。これについてプロデューサーの彭さんにお話しを聞いてみたところ「乙女ゲームというとアドベンチャーゲームが多いけど、見るだけ、読むだけではなく、ちゃんと遊べるゲームを作りたかった」とのことでした。とはいっても、難しい操作なんかは一切ありません。画面を連打してオンライン対戦で勝利すると、対戦相手のレシピなどを教えてもらえるので、これでドンドンレパートリーを増やしちゃいましょう!
▲パートナーのシェフや持っているレシピをみて対戦相手を決めるとよさそうです。
イベントやミニゲームで好感度を上げると、特別なイベントが発生! ここでしか見られないCGが1人のパティシエにつき6種類用意されているので、全種類のコンプリートを目指すのも楽しみ方のひとつ。エンディングを迎えたら、集めたCGやレシピのデータを持ったまま、またはじめから遊べます。同じパティシエを選んでCGのコンプリートを目指すもよし、別のパティシエで違うストーリーを楽しんでもよし、何度でも繰り返し遊べるようになってますよ。
もちろん、ストーリーやイベントなどは、これからも随時追加されるとのことなので、長く楽しめるゲームなのは間違いなさそうですね。
▲いつものパティシエ姿とは違う格好にちょっと緊張……? 好感度を上げるといろんなCGが見られますよ。
気になる日本でのリリースですが、現在はまだ予定されていませんが、実現させたいことのひとつだと話していました。かっこいいパティシエやかわいいデザートがたくさん登場するので、日本語で遊べる日がくることを楽しみに待っていたいと思います。
ちなみに開発をしたEnjoy Playさんは6人のスタッフで運営している会社で、そのなかの4人は女性だそうです。絵柄がかわいいのも納得しました! でも、パティシエなどのグラフィックを担当しているのは男性なのだとか……。その話を聞いて、ほっぺを赤らめる男性を描いているのを想像してしまい、思わずニヤけてしまいました。失礼しました!