『ドラクエウォーク』の堅調な推移が連結業績に貢献。任天堂との訴訟の和解金で33億円を特別損失として計上。
株式会社コロプラ(以下、コロプラ)は、2021年9月期第3四半期決算短信(連結)を8月4日(水)に発表した。当第3四半期連結累計期間の売上高は、274億2000万円(前年同四半期比16.0%減)、営業利益は52億5500万円(同43.4%減)、経常利益は68億3400万円(同25.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億5300万円(同61.4%減)となった。
経営成績に関する説明
コロプラグループは「“Entertainment in Real Life” エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」をMissionとし、エンターテインメントを通じ、人々の何気ない日常をより豊かにすることを目指しております。既存ゲームについてはユーザとのエンゲージメントを高めることを意識し、新規ゲームについてはそのリリースに向けて注力してきた。また、第2四半期連結会計期間において、投資育成事業を主要な事業のひとつと位置づけた。
また、2017年12月に提起された特許権侵害に関する訴訟について、2021年8月4日付で原告側と和解が成立し、当第3四半期連結会計期間において、訴訟関連引当金繰入額33億円を特別損失に計上している。
なお、多くの国々で外出や稼働が制限されるなど、消費や企業の経済活動が停滞する状況が続いているが、コロプラグループの新型コロナウイルス感染症による当第3四半期連結累計期間の業績への影響は限定的となっている。
エンターテインメント事業
エンターテインメント事業は、主にスマートフォン向けゲームの開発・運営を行なっている。
当第3四半期連結累計期間において、売上の多くを占めるスマートフォン向けゲームでは、他社IPタイトルの『ドラゴンクエストウォーク』は堅調に推移し、コロプラグループの連結業績に貢献した。
コロプラのIPタイトルにおいては、主力タイトルである『白猫プロジェクト』が、TVアニメ「BLEACH」とのコラボイベントや配信開始2500(にゃんこおお)日記念イベントを開催するなど、ユーザとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてた。また、国内向けに『ユージェネ』のβ版運用を開始した。『ユージェネ』は完全生配信のライブと本格的ゲームをひとつのタイトルで実現する新しいジャンル(LPG:Live Playing Game)のゲームだ。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は273億2300万円、営業利益は53億3300万円となった。
投資育成事業
投資育成事業は、主にIT関連・エンターテインメント企業等を対象とした投資を行なっている。当第3四半期連結累計期間において、売上高は9600万円、営業損失は8000万円となった。
関連リンク
株式会社コロプラ
2021年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年9月期 第3四半期 決算説明会資料