インターネット・エンタメ事業の失速も、投資・インキュベーション事業が大幅な増収増益。
グリー株式会社(以下、グリー)は、2022年6月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を11月5日に発表した。当第1四半期連結累計期間のグリーグループの業績は、売上高136億7400万円(前年同期比12.9%減)、営業利益15億5300万円(同19.1%減)、経常利益16億6000万円(同6.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益18億7300万円(同49.6%増)となった。
経営成績の説明
当第1四半期連結累計期間、グリーグループはインターネット・エンタメ事業、投資・インキュベーション事業の各事業において、積極的な投資に取り組んできた。
セグメント別の経営成績は次の通り。
インターネット・エンタメ事業
主力とするゲーム領域においては、引き続きブラウザゲームのコイン消費は減少しているが、既存のスマートフォン向けアプリゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むと同時に、新規アプリゲームの開発を進めてきた。
メタバース領域においては、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」の機能強化やコンテンツ拡充、グローバル展開を進め、また、広告・メディア領域においては、メディア力の強化とユーザー基盤の拡大を進めてきた。
なお、グリーグループにおける新型コロナウイルスの影響については、広告・メディア領域において一部のメディアで影響を受けたが、ゲーム領域及びメタバース領域への影響は限定的だった。
以上の取り組みにより、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高123億2900万円(前年同期比19.1%減)、営業利益4億8800万円(同69.4%減)となった。
投資・インキュベーション事業
投資・インキュベーション事業においては、インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んできた。
グリーの出資ファンドが保有株式を売却したことにより、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高13億4400万円(前年同期比186.1%増)、営業利益10億6500万円(同228.9%増)となった。