『蒼焔の艦隊』や「イケメン」シリーズも好調。前期の不採算コンテンツに係るコスト削減効果もあって大幅な増益。
株式会社アエリア(以下、アエリア)は2021年12月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を11月12日に発表した。当第3四半期連結累計期間の経営成績については、売上高162億6500万円(前年同期比20.2%減少)、営業利益7億3100万円(同52.7%増加)、経常利益7億100万円(同70.3%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億5900万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失43億9800万円)となった。
また、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は10億4800万円(前年同期比19.9%減少)、のれん償却前四半期純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益+のれん償却額)は7億7700万円(前年同期はのれん償却前四半期純損失40億7200万円)となった。
なお、アエリアグループでは、M&Aを活用した事業基盤の強化や拡大を積極的に目指していくなかで、各国の会計基準の差異にとらわれることなく企業比較が可能なEBITDAを経営指標として採用している。
経営成績の説明
当第3四半期連結累計期間のアエリアグループは、コア事業と位置付けるITサービス事業について安定した収益基盤を強化し、コンテンツ事業においても、スマートフォン・タブレット等のモバイルコンテンツの開発事業及び配信・運営事業を強化するとともに、子会社各社の強みを生かし、これまでのマス・マーケットからターゲット層を絞ったニッチ・マーケットでの基盤を作り、深耕を進めてきた。
また、アセットマネージメント事業においては、規模が小さく、事業期間の短い収益不動産を中心として展開することにより、事業リスクをコントロールし、金融機関の融資姿勢等に鑑み慎重に事業を運営してきた。
セグメントごとの経営成績は、次のとおり。
ITサービス事業
ITサービス事業については、データサービス事業を行なう株式会社エアネットが安定した収益を獲得しているが、オンライン電子出版に特化したアフィリエイトプラットフォーム事業を行なう株式会社ファーストペンギンの決済代行収益並びにアフィリエイト広告収益の減少に伴い売上高及び営業利益が減少している。
以上の結果、売上高は21億8600万円(前年同期比24.1%減少)、営業利益は3300万円(同83.5%減少)となった。
コンテンツ事業
コンテンツ事業については、スマートフォン・タブレット向けゲームの開発、配信及び運営並びにキャラクターグッズの販売等を行なっている。コロナウイルス感染症の拡大によりイベント等の延期或いは中止に伴い売上高は減少しているが、前期において実施した不採算コンテンツに係るコスト削減効果により営業利益は増加している。
以上の結果、売上高は94億4800万円(前年同期比15.5%減少)、営業利益は6億4100万円(同351.0%増)となった。
アセットマネージメント事業
アセットマネージメント事業については、不動産の賃貸及び売買並びに国内外の企業等への投資等を行なっている。コロナウイルス感染症の拡大により十分な営業活動ができないことから売上高及び営業利益は減少している。
以上の結果、売上高は47億500万円(前年同期比26.3%減少)、営業利益は6100万円(同53.0%減少)となった。