エイチーム、『FF7FS』の開発費用の増加で赤字 営業損失2.5億円 2022年7月期第1四半期決算短信

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エンターテインメント事業はスマートフォンゲーム専業から脱却。グローバルのデジタル配信ゲーム市場へ進出。

株式会社エイチーム(以下、エイチーム)は、2022年7月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)を12月10日に発表した。当第1四半期連結累計期間における売上高は73億3400万円(前年同四半期比2.1%減)、営業損失は2億5200万円(前年同四半期は営業利益3億7800万円)、経常損失は2億4200万円(前年同四半期は経常利益3億9300万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億4500万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益2億5800万円)となった。

エイチーム2022年7月期第1四半期決算

経営成績の説明

エイチームグループは「みんなで幸せになれる会社にすること」、「今から100年続く会社にすること」を経営理念としている。この経営理念のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、様々な技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて個人の利用者の皆様に支持・利用していただけるゲームコンテンツ、比較サイト・情報サイトやECサイトなどの企画・開発及び運営を行なっている。

具体的には、「人と人とのつながりの実現」をテーマに、世界中の人々に娯楽を提供するゲームやツールアプリケーションの企画・開発及び運営を行なう「エンターテインメント事業」、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行なう「ライフスタイルサポート事業」、自転車専門通販サイトを運営する「cyma-サイマ-」をはじめ、様々な商材を取り扱う複数のECサイトの企画・開発及び運営を行なう「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開している。

2022年7月期第1四半期連結累計期間の売上高は、ライフスタイルサポート事業において複数サービスが順調に推移し、前年同四半期比で大幅に増加するも、エンターテインメント事業及びEC事業において減収となり、全体では微減となった。営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、主にライフスタイルサポート事業での減益に加え、エンターテインメント事業における新規ゲームの開発費用増加に伴い、全体としては前年同四半期比で減少となった。

当第1四半期連結累計期間におけるセグメント別の経営成績は次のとおり。

エンターテインメント事業
エンターテインメント事業では、主にエイチームで開発したスマートデバイス向けゲームアプリケーション(以下、ゲームアプリ)をApple Inc.が運営するApp Store及びGoogle LLCが運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供している。ゲームアプリ自体は基本無料で提供しており、主な売上はユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのゲーム内アイテム購入代金となっている。

近年のグローバルにおけるゲーム市場環境及びユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲーム専業から脱却し、グローバルのデジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PCゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと提携し、展開していくことを中長期方針とし、さらなる成長を狙っていく。

2022年7月期第1四半期連結累計期間の売上高については、既存ゲームアプリ全体で減少傾向が続き、前年同四半期比で減少となった。セグメント利益については、2021年11月17日にリリースしました株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発による、グローバル市場を対象としたスマートデバイス向けアプリ『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー 略称:FF7FS)』にかかる費用の増加に伴い、前年同四半期比で大幅減益となった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるエンターテインメント事業の売上高は14億7900万円(前年同四半期比17.1%減)、セグメント損失は1億6000万円(前年同四半期は93百万円の利益)となった。

ライフスタイルサポート事業
ライフスタイルサポート事業では、様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と連携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々な便利なウェブサービスを展開している。

「プラットフォームビジネス」において展開していたヘルスケア領域のEC(「minorie(ミノリエ)」等)を「その他」と区分し、サブセグメント区分を「デジタルマーケティング支援ビジネス」、「プラットフォームビジネス」及び「その他」の3つとしている。

「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、オウンドメディア等を通じて、提携事業者へ見込顧客を送客するデジタルマーケティング支援を中心に、スピーディに事業を横展開できる特徴を持っており、多様な事業領域におけるサービスを急速に立ち上げ、拡張させることで、収益を積み上げるビジネスモデルとなっている。個人の利用者へは基本無料でサービスを提供し、主な売上はパートナー企業に当該利用者を見込客として紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬としている。

「プラットフォームビジネス」はアプリケーションやウェブサイトなどを通じて情報を集めた「場」を提供し、ユーザーデータの蓄積と活用、そして独自価値の向上により、市場での優位性を構築し、さらにデータを活用したソリューションを提供することで、価値向上のサイクルを図っていくビジネスモデルとなっている。主な売上は広告収入や有料会員向けの利用料、ツールやEC等のソリューション提供によるもの、現在、ヘルスケア・エンジニア領域においてプラットフォームを展開している。

2022年7月期第1四半期連結累計期間の売上高については、結婚式場情報サイト「ハナユメ」が新型コロナウイルスの一部影響(以下、コロナ影響)を受け減収が続いているのに加え、金融メディアにおいてGoogleアルゴリズムの影響及び市場環境の悪化により減収となった一方、引越し周辺のでんき・ガスサービス、車の査定・買取サイトの「ナビクル」が好調に推移し、ライフスタイルサポート事業全体では前年同四半期比で増収となった。

セグメント利益については、一部サービスでは増収に伴い前年同四半期比で増益となったが、金融メディアでの減収が主な要因となり、全体として減益となった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるライフスタイルサポート事業の売上高は50億2100万円(前年同四半期比5.8%増)、セグメント利益は1億9200万円(同57.0%減)となった。

EC事業
EC事業では、自転車専門通販サイトを運営する「cyma-サイマ-」をはじめ、複数の商材を取り扱うECサイトを運営している。

「cyma-サイマ-」は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、東海、関東、関西3カ所に物流倉庫を構え、国内外から仕入れた200種類以上の完成品自転車を専属のプロ整備士により整備を行い完全組立自転車としてオンラインで販売、自宅までお届けする独自性の高い自転車専門通販サイトで、今後も「ココロが動く買い物を」をミッションに、品揃えや販売方法、配送品質を日々改善し、ユーザーの期待を大きく超える購買体験ができるサービスを提供していく。

2022年7月期第1四半期連結累計期間は、2021年8月30日より、ヒューマングレードドッグフード「Obremo(オブレモ)」を新サービスとして販売開始した。また、「cyma-サイマ-」においてコロナ影響による自転車需要が一巡し、市場での一時的な供給過多が主な要因となり自転車の販売が鈍化し、前年同四半期比では減収減益となった。引き続き「cyma-サイマ-」でのオペレーション効率の改善及び在庫管理の徹底、品揃えの見直し等を行い、既存事業での安定的な事業成長を実現するとともに、今後は複数事業での成長を目指していく。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は8億3300万円(前年同四半期比13.5%減)、セグメント損失は3400万円(前年同四半期は7400万円の利益)となった。

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