MMORPGにハマると数年は人生を捧げることになる――。というのは筆者の（自虐めいた）思い込みだけれど、少なからず、PC環境でネットワークゲームを遊ぶのが一般的だったころのMMORPGは、それ相応の「プレイ時間」と「ログイン環境」の確保が不可欠だった。
加えて、大規模多人数同時参加型オンライン（MMO）は、プレイヤー同士の“つながり”が、本格的に楽しもうとすればするほどゲームの効率や自身のモチベーションに影響してくる。せっかくキャラクターを育てても、大事なイベントに参加できなかったり、仲間とログイン時間がすれ違ってばかりじゃ空しいので、帰宅途中のマンガ喫茶からログインしたり、出張先にノートPCを持ち込んだりする人も珍しくはなかった。
そんな昔話はさておき、今回紹介する『剣と魔法のログレス いにしえの女神』は“スマホで遊ぶ”本格MMORPGということで、いつでもどこからでも遊べる1本。2011年の10月から正式サービスがスタートしているブラウザゲーム『剣と魔法のログレス』を、スマホ用に最適化したネイティブアプリだ。
▲ブラウザ版『ログレス』をそっくりそのままスマホアプリに移植。わずかな空き時間でも楽しめる“参加しやすい”MMORPGとして進化を遂げている。
◆気軽にハマって“抜けだせる”これからの時代のMMORPG！
このゲームは、ハンターとなったプレイヤーたちが、広大なフィールドを冒険していく本格的なMMORPG。にもかかわらず、まるでソーシャルゲームのように、短時間でも遊べて、プレイヤー同士の交流も生まれやすい設計になっているのが特徴だ。マップのいたる所でくり広げられているバトルに“気軽に途中参戦”できるので、プレイヤーたちは、まるでチャットルームに入るような感覚で、参加したいバトルを“自分で選んで”パーティに加わっていく。
バトル後は、自動的に参加メンバーと「フレンド登録」が行なわれ、パーティもいったんそこで解散。難易度の高いクエストの攻略にはパーティプレイが必須だが、自分のタイミングでバトルに参加できるので、「ちょっと離席します～」とか「ご飯食べるので10分待ってくださいね！」とか「○○さんって離席中ですか？」などといった気づかいは一切いらない（ただし「ありがとう」は大事！）。気軽につながって簡単に抜け出せる、PC時代のMMORPGにはなかった気楽さがこのゲームにはある。
▲画面は2Dのクォータービュー。画面の拡大や縮小も簡単にできて、タッチ操作で移動や選択もスムーズだ。パーティに空きがある場合は、バトル中でも途中から参戦できる。
▲アクション要素はないが、バトルシステムは本格的。ナイトがモンスターのヘイトを集め、火力の高いメイジが攻撃するといったMMORPGらしいパーティ間の連携も楽しめる。
▲アバター装備（見た目装備）など、アイテムの種類が多いので、マイキャラも個性を出しやすい。バトルでは装備した武器に応じて、使えるスキルが決まる。杖を使いたいならメイジに、盾を装備したいならナイトに転職して、お目当ての武具を装備しよう。
◆オンラインRPGの原点、プレイヤー間のつながりを楽しもう！
今ではオフライン前提で遊ぶゲームのほうが少ないかもしれないが、やはりオンラインRPGといえば、世界中（日本中）のプレイヤーたちと一緒に遊べるところが最大の魅力。短時間でも楽しめるゲーム設計なので、フレンドのサーチ機能や、LINEでの招待機能を使って、それとなく時間のありそうな友達を誘いやすい。また、ソロプレイでも、ワールドチャットやエリアチャットで気軽に応援を頼める雰囲気があるので、ひとりの冒険者として、あるいはバックパッカーのような感覚で、行く先々で違うプレイヤーとパーティを組むワクワク感を味わえる。
▲無謀な挑戦を試みるもあえなく敗北。完全にふぬけ面で画面を眺めていたら、なんだかかわいい援軍が……しかもかなり強い！ 自分が力尽きてもパーティメンバーがモンスターを倒せば討伐成功。たったひとりで戦わせてしまってごめんなさい。ありがとうありがとう。
▲ソーシャルゲームのような気軽な対話ができるうえ、ゲーム要素も本格的なので、プレイヤー同士で目標を共有しやすい。
「500人」VS「500人」で戦う大規模参加型オンライン――とはちょっと違うけれど、さまざまなライフスタイルやプレイスタイルのユーザーが同じゲームに参加できるという意味では、まさしく大規模参加型オンラインだ。
PCとスマホで同期できるゲームが少しずつ増えてきた昨今、『ログレス』のような“気軽につながる世界”がMMORPGに新しい流れを作ってくれるかもしれない。就職や結婚でMMORPGを断念した人、まとまったプレイ時間が確保できないアナタ――“廃人”にならずにしっかり遊べる本格RPG『剣と魔法のログレス いにしえの女神』を、ぜひプレイしてみてほしい！
