【レビュー】前代未聞の車×女の子な“スゴロク&レース”『車なごコレクション』をレビュー

◆車種の見分け、つきます?

 突然ですが、みなさんは車の見分けがつきますか? 「車を見て、車種を当てる」というやつ。恥ずかしながら、私はまったくできないんですよね……。色でしか違いがわからないというか。むしろ色の違う車は別の車種だと思ってましたからね、大学生くらいまで。

 首都圏などの電車社会にはそういう男性もいると思うのですが、地方の車社会の男性でそれはものすごく珍しいことなんですよ。もうみんな、通り過ぎる車の車種をガンガン言い当てていく。イチローが子供のころ動体視力を鍛えるためにやっていたトレーニングかな? ってくらいガンガン当てていく。「自分の車を持つとわかるようになるよ」、なんて言われても、自分の車を持ってもわかるようになったのは「自分の車の車種」か「自分の車以外の車種か」でしたからね。だから車を見分けられないことが、かなりのコンプレックスだったわけです。

 そんな私の前に現れたのがこのゲーム、『車なごコレクション』、通称『車なコレ』。実在する車が女の子になっちゃったんですよ! 車種の見分けがつかない私も、『ときめきメモリアル』のキャラの見分けはつきますし、AKB48のメンバーの見分けだって結構つきます。そう、女の子なら覚えられるのです! そんなわけで長年のコンプレックスを払拭するため、『車なコレ』をプレイしてみました。

▲実在する車がかわいい女の子になって登場!


◆車なご=車のおなご

「車なご」とはなんじゃらほいって疑問に思ってる人、いるんじゃないですか? これはですね、「車」と「おなご」を組み合わせた造語なんですね。このゲームはそんな「車なご」と呼ばれる少女達のオーナーとなり、最強のチームを目指して「日本縦断ラリー」に参加するというストーリーです。

 車なごがほかのゲームの擬人化少女たちとちがうところは、「自動車メーカー承認」という点です。このゲームを作っているオートックワンは、インターネットでの新車見積りサービスを中心に、カーライフを支援するコンテンツの提供を行なっている企業。つまりゲーム業界ではなく、車業界なんですよ。そんなオートックワンが車への愛をこめて作ったのが『車なごコレクション』ってわけです。

 その心意気に応えて、日産、三菱、トヨタ、ホンダ、マツダ、スバル、ダイハツといった日本の自動車メーカーや、フィアット、アルファ ロメオ、アバルト、Jeep、クライスラーといった海外のブランドも承認してるってワケなんですね。

▲ぼくのイチオシはトヨタのアクアちゃん! 自動車メーカー承認なだけあって、細部のデザインが実際の車から取り入れられています。


◆車なごとともに1位をめざせ!

 ゲームの内容は、スロット風のサイコロを回して出た目の数だけ進んでいく、レース風味のスゴロクゲームです。と言ってもただ5や6などの大きな目を出して進んでいけばいいのかというとそうではありません。「加速マス」や「徐行マス」、「スコアマス」や「アイテムマス」など、コース中には止まると効果のあるマスがたくさん設置されており、これらをうまく利用して進まないとなかなか勝てないようになっているのです。

▲コースにはさまざまなマスが!


 たとえば「加速マス」に止まると車なごがさらに前進します(自分のチームのステータスによってどれくらい前進できるかは変化)。「徐行マス」に止まると4以下の目じゃないと進めなくなります。ほかにもいろいろな効果を持つマスがコース中にあるので、コースの特色に合わせたチーム編成が重要になってきます。

▲徐行マスの多い市街地のコースでは、大きな目が出やすい車なごだと苦戦するかも?


▲4人の車なごでチームを編成し、レースします!


▲スキルをうまく使って有利になるマスに止まるのが勝利へのカギ!


◆サイコロのカスタマイズに性格が出る!?

 車なごのカスタマイズも魅力のひとつ。レベルや装備でステータスが変わるのはもちろん、サイコロの目を新たに増やすこともでき、これが勝敗を大きく分けるといっても過言ではないでしょう。レベルによって3つまで新たな目を「刻印」することができます。6を増やすもよし、赤い目の1を増やして目押ししやすくするもよし、プレイヤーの性格が出るところですね。リーダーに設定した車なごのサイコロがレース中のサイコロとして使われるので、展開したいレース内容に応じたサイコロを作っておくと便利です。

▲右側の3つが自分で設定できる目。デフォルトでは6のなかったアクアちゃんだってこのとおり!


◆今後のアップデートも楽しみ!

 次々に新しい車なごが登場し、フルボイス化も実装したことでにぎやかになってきた『車なごコレクション』。正直にいうと、2014年12月のリリース時には驚くほどバグが多く、「このゲームは大丈夫なのだろうか……」と不安になる部分もありました。しかしユーザーの声をきちんと取り入れてひとつひとつ修正していった結果、今ではかなりプレイしやすくなっています。新しく始める人はもちろん、リリース当時に少しだけ触ってそのままになっているという人も復帰しやすいタイミングですよ!
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