【レポート】NTTドコモ×トライエース新作『Heaven×Inferno』を実際に触ってみた! 杉山紀彰&椎名へきるも登場

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 3月1日(水)、NTTドコモは、トライエース開発による新作『Haeven×Inferno』の記者説明会を開催。実機でのプレイを初公開し、体験プレイも実施された。
 その模様をレポートしよう。

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 記者説明会では、まずNTTドコモ コンシューマビジネス推進部長の前田義晃氏が登壇。『Haeven×Inferno』が新領域事業の一環としての取り組みであると発表した。NTTドコモのネイティブアプリ事業は2014年からスタートし、『未来家系図 つぐme』などのタイトルをヒットさせているが、本作はその事業の先にある一作となる。
 前田氏は、本作の特徴として、トライエースの技術力による「グラフィック」、成田良悟氏による「シナリオ」、古代祐三氏による「サウンド」の3点を強調。今回の『Haeven×Inferno』が特別な一作であることをアピールした。

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 続いて登壇したのは、NTTドコモ コンシューマビジネス推進部の野尻真太氏と、トライエース開発管理部プロデューサーの向峠慎吾氏。今回のプロジェクトは、もともと知り合いだった野尻氏から、トライエースの向峠氏に「トライエースの良いところを活かして、良いものを作ろう」と声をかける形でスタートしたと語った。
 ふたりは主にゲームの内容について説明し、今回の『Haeven×Inferno』の最大の魅力が、トライエースらしさの根幹でもある「バトル」にある、と強調。「世界観をバトルに落とし込むのが、ひとつのコンセプト」(野尻氏)とし、「天国と地獄をバトル上で行ったり来たりするのが特徴」(向峠氏)だと説明した。

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▲NTTドコモ コンシューマビジネス推進部の野尻真太氏。
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▲トライエース開発管理部プロデューサーの向峠慎吾氏。

 本作『Haeven×Inferno』のバトルは、ターン内に自分のパーティキャラクターを順に動かすことでコンボを繋いでいく、トライエースが最も得意とするアクティブなスタイルを採用。さらに、キャラクターの攻撃方法で「打ち上げ」や「叩きつけ」が行なわれると、上は天国、下は地獄へ向かって階層が変わっていく、文字通り“天国と地獄と行ったり来たり”のバトルとなっている。
 本作の世界は「ミルフィーユのような階層構造」(向峠氏)であり、それぞれの階層によって属性の有利不利などもあるので、どの階層で戦うかが戦略的なポイントともなるようだ。
 天国と地獄の往来が、ストーリー上だけでなく、バトル上でもアクティブに変化していくのは、『Haeven×Inferno』のユニークな特徴と言えるだろう。

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 本作の脚本を担当するのは、作家の成田良悟氏。『バッカーノ!』や『デュラララ!』といった人気シリーズを執筆する作家である成田氏は、これまでファンタジーを描いてきたタイプではないものの、ふたりが口説き落とす形で参加を決定。天界と魔界、人間界が三つ巴で戦う内容で、成田氏が最も得意とする群像劇の魅力を盛り込んだストーリーになるようだ。
 リリース時点では序章~第一章が公開となる予定で、かなり長いストーリーが用意されているという。

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 サウンドの担当は、ゲーム音楽では大御所とも言える古代祐三氏。近年では『世界樹の迷宮』シリーズなどを手がけ、ベテランゲーマーから若い層まで、幅広い年代に愛されるコンポーザーだ。
 向峠氏は「88(PC-8801)の『イース』の音楽に感動してゲーム業界に入った。『ロマンシア』のオープニングも好き」と発言するほどの古代ファン。野尻氏も「『世界樹の迷宮』が好き」ということで、今回の参加となったという。

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 会場では、記者それぞれに端末が用意され、『Haeven×Inferno』を実機プレイすることができた。
 バトルでは、自分のキャラクターが並ぶ部分をグルグルとなぞるだけでも簡単に操作できる仕様。さらに左のゲージが溜まった状態で「コンボフィニッシュ」を決めれば階層の移動ができる、というスタイルになる。さらに必殺技ゲージが溜まれば、フリックで個別の必殺技を出せるシステムだ。
 実際に操作してみた感覚は、キャラクターを順に動かしてコンボを決めていく、まさに“トライエースらしいバトル”。タイミング良く繋いでいくアクティブ制と、RPGらしいターン制の組み合わせで、プレイのしやすさも感じられた。
 向峠氏いわく、「何となくプレイしていても倒せるけれど、分かってくると攻略性が出てくる」というのも分かる操作感だった。

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 この会にはゲストとして、本作にガブリエル役として出演している杉山紀彰さんと、ラファエル役として出演の椎名へきるさんも登場。トークセッションを展開した。
 杉山さんは本作について、「グラフィックが本当にキレイ。iPad Proでプレイさせていただいて、キレイすぎるなと思ったので『iPad Proのネイティブ解像度に対応してるんですか?』と聞いたら、対応しているそうです! ピンチイン・ピンチアウトもできるので、キャラクターの美しさも見てもらえれば」と、なかなかのゲーム眼力を発揮し、本作の意外な情報を聞き出した。
 椎名さんは、「天使も悪魔も美男美女揃い。音楽も素晴らしくて、予告編に“この夏、ロードショー”と出るんじゃないかというくらい(笑)」とコメントした。
 また、椎名さんは「ガラパゴスに生きておりまして……(笑)」と、実は現在もフィーチャーフォンのユーザーであることを告白。向峠氏は「じゃあ椎名さんがスマホにしたら、椎名さん用バージョンを作ります!……嘘です」とコメントした。

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 『Haeven×Inferno』は、iOSとAndroid向けに、今春リリースの予定。ドコモ以外のキャリアのスマートフォンやタブレットでもプレイできるので、プレイ予定の人は公式サイトから事前予約しておくといいだろう。