エイベックス・ベンチャーズをはじめ4社と個人投資家から資金調達。
クラスター株式会社（以下、クラスター）は、エイベックス・ベンチャーズ株式会社（以下、エイベックス）、ユナイテッド株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、Skyland Venturesの4社と個人投資家から総額約2億円の第三者割当増資を実施した。
クラスターは、2016年2月にVR上でイベントやライブを楽しめるVRソーシャルルームアプリ『cluster.』（https://cluster.mu/）のα版を公開。その後、一般ユーザーが自由にイベントを開催できる環境構築とユーザビリティー改善を行い、5月31日（水）に正式版サービスを一般ユーザー向けにリリースした。
今後、人気コンテンツを保有する企業との協業を積極的に進め、スマートフォンやモバイルVRといったマルチデバイス対応を含め、製品の改善を行っていく予定だ。
また、クラスターは今後の事業拡大のため、エイベックスとの資本業務提携を実施。VRライブエンターテイメント市場でのサービス提供を目的として提携を進めている。今後『cluster.』とVRを一般ユーザーへ訴求していくためには、有力なコンテンツホルダーと提携し、『cluster.』でしか味わえない独自のVR体験を作っていく必要があると考えている。その観点で、アーティストやアニメ、2.5次元アイドルと多岐にわたってコンテンツを有するエイベックスと提携、新しいエンタメ体験の創造にチャレンジしていく。
また、今回の発表に合わせ、投資家は以下のコメントを出している。
■エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO松浦勝人氏
「先日の第1回avexEnter-Techピッチイベントにおいて、クラスターが有する高い技術力のみならず、加藤社長の溢れんばかりの情熱を肌で感じ、自分から審査員賞を出させていただいた。今後、クラスターが有するVRのプラットフォーム技術とavexの既存事業とが様々なシナジーや化学反応を起こし、全く新しいライブやイベントの形が生まれて行くことを強く期待している。」
■ユナイテッド株式会社 取締役兼常務執行役員手嶋浩己氏
「クラスター社及びその経営幹部には、この仮想空間上のコミュニティサービスをやる必然性があり、そこには退路を絶った覚悟を感じました。VRという文脈の追い風を受けつつ、本質的に自分たちがやりたいことを研ぎ澄ませ、結果を出してもらいたいです。私も経営的な観点でサポート出来ることは全力で支援していきたいと思います。」
■株式会社ディー・エヌ・エー 執行役員原田明典氏
「VRはエンドユーザーの環境としてはまだまだ端緒についたところですが、今後どういうユースから普及していくかと考えた時に、映像やゲームといった純粋なコンテンツだけでなく、他の人と交わるソーシャルな空間というのも可能性があると思われます。共感や一体感といったものも従来のネットサービスのレベルを一段超えた体験が提供されることを期待しています。」
『cluster.』とは？
『cluster.』は、誰もがVR空間上でルームを作って動画視聴やイベント参加、ライブ体験を共有して楽しめるVRソーシャルルームアプリ。数千名規模のイベントを開催することも可能。
初期の対応機種は、VRデバイス（Oculus Rift CV1/HTC VIVE）とPC（Mac/Windows）のみだが、その他のデバイスにも順次対応していく予定だ。
