ボルテージ、平成30年6月期第1四半期決算を発表。国内の売上で苦戦、営業損失5億円超。

ボルテージ決算

英語女性向けコンテンツで増益も、日本女性向けコンテンツで3割減。全体的な売上の減少につながった。

株式会社ボルテージ(以下、ボルテージ)は、平成30年6月期第1四半期決算を11月2日(木)に発表。売上高は18億6600万円(前年同期比24.4%減)、営業損失は5億2300万円、経常損失は5億2600万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億9200万円となった。

ボルテージ決算

経営成績に関する説明

当第1四半期連結会計期間から、「日本女性向け」「英語女性向け」「その他」の3区分で事業を運営。

当第1四半期連結累計期間における売上に関しては、「英語女性向け」が増加したものの「日本女性向け」が大幅に減少し、18億6653万円(前年同期比24.4%減)となった。費用の内訳に関しては、広告宣伝費はこれまでに比べて大幅に増加、しかし、売上減少に伴い販売手数料や制作及びシステムにおける外注費が減少したため、トータルだと前年同期に比べて若干減少したとのこと。

上記の結果、営業損失は5億2383万円(前年同期は5131万円の損失)、経常損失は5億2650万円(同6268万円の損失)となった。

また、今後の業績見通しなどを踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について検討を行った結果、税務上の欠損金にかかる繰延税金資産を計上することになり、それに伴い法人税等調整額を含む法人税等1億4243万円の損失を計上。これらのことから親会社株主に帰属する四半期純損失は3億9230万円(同5751万円の損失)となった。

事業区分別の業績は、以下。

日本語女性向け
日本語女性向けは「恋愛ドラマアプリ」「シークドラマ(『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』の仕様をベースに制作されるコンテンツ。従来の恋愛ドラマアプリとは一線を画し、ストーリーだけでなく調査や審判等の要素を持つのが特徴)」「チームドラマ(ユーザーが主人公となりキャラクターとの恋愛を楽しむ恋愛ドラマアプリと異なり、キャラクター同士で展開するストーリーを楽しむコンテンツ)」「モーション(株式会社ボルモで制作するモーションタイプのコンテンツ)」及び「パズルアクションゲーム」が該当。主に「恋愛ドラマアプリ」の減少が続き、売上高は14億705万円(前年同期比32.0%減)となった。

英語女性向け
英語女性向けは、「L10N(北米市場向けアニメ絵で、日本語版恋愛ドラマアプリを翻訳したコンテンツ)」「DRAGON(北米市場向けアニメ絵で、北米市場向けに作ったコンテンツ)」及び「US REAL(北米市場向けリアル絵のコンテンツ)」が該当。主に「DRAGON」が大幅に増加したことにより、売上高は4億3282万円(前年同期比32.9%増)となった

その他
その他は、「男性向けサスペンス」のほか、VR・AR技術を用いたコンテンツや、アニメ・IP展開(グッズ・イベント等)が該当。「男性向けサスペンス」が減少したことにより、売上高は2665万円(前年同期比65.2%減)となった。

平成30年6月期の連結業績予想に関しては、平成29年8月14日に公表した平成29年6月期決算短信から変更はないとのこと。

関連サイト

株式会社ボルテージ公式サイト
平成30年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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