タカラトミー、平成30年3月期第2四半期決算を発表。海外ビジネスの収益性改善により営業利益65億超と大幅増収。

タカラトミートップ

「ベイブレードバースト」が国内外ともに好調に推移。海外では「ポケモン」関連の玩具人気が継続。

株式会社タカラトミー(以下、タカラトミー)は、平成30年3月期第2四半期決算を11月7日(火)に発表した。当期の連結業績に関しては、売上高879億7500万円(前年同期比14.7%増)、営業利益65億7200万円(同153.4%増)、経常利益64億1900万円(同297.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は42億2600万円(同605.3%増)となった。

タカラトミー

経営成績に関する説明

売上高に関しては、国内及びアジア市場での玩具販売が好調に推移したことに加え、「トランスフォーマー」「ベイブレードバースト」の海外向け輸出が増加したことにより、879億7500万円(前年同期比14.7%増)と増収となった。営業利益では、売上高増加に伴う売上総利益の増加に加え、海外ビジネスの収益性が改善したことにより、65億7200万円(前年同期比153.4%増)と大幅に伸長。経常利益は、営業利益の大幅な伸長に加え、前期発生した営業外費用における為替差損の減少により64億1900万円(前年同期比297.4%増)。親会社株主に帰属する四半期純利益は、経常利益の大幅な増加により、42億2600万円(前年同期比605.3%増)となった。

特別損失に関しては、米国小売企業におけるアメリカ及びカナダでの各国破産法に基づく再生手続申請にともない、貸倒引当金繰入額3億8500万円が計上されていると発表した。

セグメント毎の業績は、以下。

日本
定番商品においては、2017年で誕生50周年を迎える「リカちゃん」が、メディアで多数取り上げられたこともあり商品の販売が伸長したとのこと。また、タカラトミー原作のテレビアニメ「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド」が人気となった。

また、次世代ベーゴマ「ベイブレードバースト」や、タマゴを孵化させ楽しむ新感覚ペット「うまれて!ウーモ」が引き続き好評となり、テレビアニメ・漫画・ゲームソフトなどでも展開している「スナックワールド」の関連商品に加え、風船アートが楽しめる手作りホビー玩具「ウーニーズ」など新商品を積極的に投入してきたとのこと。

さらに、夏に映画が公開された「トランスフォーマー」や、欧米でテレビアニメ放送を開始した「ベイブレードバースト」の海外向け輸出が大きく伸長。

株式会社タカラトミーアーツに関しては、「ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ」などのクッキングトイ関連商品がメディアで多数露出され話題となった。

上記の結果、売上高は737億9900万円(前年同期比20.9%増)と大幅に増加。販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高の伸長に伴う売上総利益の増加により、営業利益は66億4200万円(同84.5%増)と伸長したと発表。

アメリカズ
再建策の一環として“収益性改善を目的とした事業の集中と選択”を推進しているアメリカズにおいては、ベビー用品や農耕車両玩具など6つの主力ブランドへ経営資源を集中していると報告。「ポケモン」関連玩具や農耕車両玩具の販売が堅調に推移した一方、ベビー関連商品の販売が低調だった。

以上の結果、売上高は122億7300万円(前年同期比10.8%減)となった。また、営業利益は1億3200万円(同27.4%減)と引き続き黒字となった。

欧州
「ポケモン」関連玩具の人気が継続しており、フィギュアやぬいぐるみを中心とした商品の販売が好調に推移。一方でベビー関連商品の販売は減少となった。

上記の結果、売上高は37億400万円(前年同期比7.2%減)となった。また、前期に実施した一部商品の値引き販売の減少による売上総利益の増加により、営業損失は4500万円(前年同期営業損失3億1100万円)と改善させることができたと発表した。

オセアニア
「ポケモン」のぬいぐるみをはじめとした関連商品の販売が好調に推移したことなどにより、売上高が11億5400万円(前年同期比16.5%増)になり、営業利益は2500万円(前年同期営業損失5900万円)と黒字化したとしている。

アジア
次世代ベーゴマ「ベイブレードバースト」は、韓国、香港、台湾などにおいてテレビアニメを放送することに加え、店頭マーケティングを強化しており、販売が引き続き好調に推移するとともに、「ポケモン」関連玩具の販売が伸長。2017年夏公開の映画「トランスフォーマー」関連玩具の出荷も増加したとのこと。

上記の結果、売上高308億8700万円(前年同期比35.8%増)、営業利益は8億600万円(同110.3%増)となった。

平成29年5月10日に公表した業績予想に関しては、10月27日にの「業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ」にて修正が発表となった。

売上高は、国内市場における玩具販売や「トランスフォーマー」「ベイブレードバースト」の海外向け輸出が好調に推移したことなどから、前回発表予想を上回る見込み。営業利益及び経常利益並びに親会社株主に帰属する四半期純利益についても、売上高の増加などから前回発表予想を大幅に上回る見込みと発表した。

修正した予想数値に関しては、以下。

タカラトミー決算予測修正

関連サイト

株式会社タカラトミー公式サイト
平成30年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ

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