アクセルマーク、平成29年9月期決算を発表。開発タイトルの費用が先行して発生したことを受け2億円の営業損失。

アクセルマーク

運営業務を委託されている『ディアホライゾン』のサービスインが売上に寄与。既存タイトルは引き続きサービスの向上と安定な運営を実施。

株式会社アクセルマーク(以下、アクセルマーク)は、平成29年9月期決算を11月7日(火)に発表した。平成29年9月期の連結業績に関しては、売上高33億800万円(前年同期比3.4%増)、営業損失2億5400万円、経常損失2億7200万円、親会社株主に帰属する四半期純損失3億1600万円となった。

アクセルマーク連結業績

当期の経営成績の概況

アクセルマークは、「持続的成長構造の構築」を当期の事業戦略に掲げて取り組み、その一つとして、ゲームキャラクターなどの衣装や、ライブ、イベントの衣装の受注製作サービス「coscrea(コスクレア)」を開始したとのこと。当期は、コミックマーケット92、東京ゲームショウ2017に出展する企業に対して、グッズの受注製作、イベントの衣装の受注製作を実施したと報告した。

また、株式会社DMM.comのミュニケーションアプリ「DMM.yell」を譲り受ける基本合意契約を締結。

上記の結果、当期の業績は、売上高33億825万円(前年同期比3.4%増)、営業損失2億5402万円(前年同期は3億7724万円の営業損失)、経常損失2億7222万円(前年同期は3億8516万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は3億1631万円(前年同期は4億5898万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となった。

セグメント毎の業績は、以下。


モバイルゲーム事業

株式会社スクウェア・エニックスから運営業務を委託されている『ディアホライゾン』が平成29年8月24日(木)にサービスを開始し、売上に寄与し始めたとしている。

また、『キングダム-英雄の系譜-』に関しては、平成29年3月に2周年、『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』は、平成29年4月に1周年を迎え、引き続きサービスの向上と安定的な運営に取り組んでいるとしている。

コミックマーケット92のブース出展を行った『終幕彼女(エンドロール)』、KLab株式会社との協業で開発中の『幽☆遊☆白書100%本気(マジ)バトル』を含む開発中のゲームタイトルは、引き続き費用が先行して発生していると発表。

以上の結果、売上高17億5352万円(前年同期比14.3%増)、セグメント損失5383万円(前年同期は1億9965万円のセグメント損失)となった。

広告事業
スマートフォン向けアドネットワーク「ADroute」では、広告表現の一つであるインフィード広告の展開やリターゲティング広告の機能の改善や強化を図り、リッチコンテンツを組み合わせた総合的な提案を行い、拡販に注力したと報告。

また、これまでの広告運用のノウハウを活かしたトレーディングデスクなどの新規サービスの展開を行なっているとし、リソースの再配分など社内体制の整備を進めてきたとのこと。それを受け、前年同期比で売上、利益ともに伸長したと発表した。

以上の結果、売上高15億4661万円(前年同期比12.3%増)、セグメント利益5417万円(同391.5%増)となった。

平成30年9月期の業績予想に関しては、事業の成長速度を予測することが難しいことなどから、四半期毎に翌四半期の業績予想を公表するとしている。

アクセルマーク業績予想

関連サイト

株式会社アクセルマーク公式サイト
平成29年9月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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