フィールズ、平成30年3月期第2四半期決算を発表。遊技機の計上台数が前年同期を上回ったことで、営業損失が改善。

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「ウルトラマンシリーズ」に関して、最新作など5つのIPの映像展開をはじめ、グッズなどにライセンスを展開。

フィールズ株式会社(以下、フィールズ)は、平成30年3月期第2四半期決算を11月9日(木)発表。平成30年3月期第2四半期の連結業績に関しては、売上高352億1200万円(前年同期比32.1%増)、営業損失27億8000万円、経常損失32億8800万円、親会社株主に帰属する四半期純損失32億8900万円となった。

フィールズ平成30年3月期第2半期

経営成績に関する説明

「すべての人に最高の余暇を」という企業理念を掲げ、実現に向けて世の中の人々の心を豊かにする商品やサービスの企画、開発、提供に努め、持続的成長を目指していると発表。

中長期的な成長戦略としては、エンタテインメントの根幹となるキャラクターやストーリー等のIP(知的財産)をコミック、映像、ゲーム、さらにはパチンコ・パチスロ(以下、PS)に至るクロスメディアで展開する循環型ビジネスを推進。

グループとしては、当事業年度をスタートとする3カ年の中期経営計画を推進し、当事業年度では中長期的な収益力向上を主眼とした事業活動に注力したとのこと。

また、自社のDNAである市場の過去・未来を見据えた企画・プロデュース力のさらなる強化を徹底するなど、事業バリューチェーンの再構築を図っていると発表。加えて、IP軸と事業プラットフォーム(以下、事業PF)軸の双方向から収益の最大化を図る事業モデルへと進化させる取り組みを推進。

PS事業においては、パチスロにおけるレギュレーション、いわゆる5.5号機の販売期限を平成29年9月30日に迎え、パチスロ機の拡販に注力。施策として、大手メーカーとの新たなアライアンスや販売支援等を展開し、15機種を販売したとのこと。また、平成29年9月4日公布の「風適法施行規則改正」への対応として、提携メーカーとラインアップの見直しなど、販売および開発戦略の再構築を進めたと発表。

クロスメディア事業は、エンタテインメント市場の世界的な拡大が続く中、「ウルトラマンシリーズ」最新作等、5つのIPの映像展開を実施。また、国内外への映像配信と並行して、ゲームやグッズなどへのライセンスを展開。さらに、下半期以降に公開・放送を予定している複数の映像作品についても諸施策を推進したとのこと。コミック領域に関しては、電子書籍事業の強化に資する資本参加などを行なった。

経営基盤の整備・強化に関しては、ガバナンス体制の強化はもとより、従前から継続する経営効率化により販管費が減少。また、遊休資産の売却等により、財務基盤の安定化を図ったと発表。

上記の活動は、概ね期初計画通りの進捗とのこと。

上記の結果、パチンコ機は、新規タイトルの販売を行わなかったため3.0万台(前年度同期比1.4万台減)、パチスロ機は15機種、6.9万台(同4.0万台増)を計上、遊技機販売全体で9.9万台(同2.6万台増)を計上したことにより、売上高352億1300万円(前年同期比85億5400万円増加)と。

遊技機の計上台数が前年同期を上回ったことに加え、継続的に取り組んでいる経営効率化により販管費が減少したことにより、営業損失は前年同期比34億9500万円改善し、27億8000万円となった。

経常損失は、前年同期比35億4000万円改善の32億8800万円。

遊休資産の売却等による特別利益は5億5700万円を計上。

また、特別損失として2億6300万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は、前年同期比15億6600万円改善の、32億8900万円となった。

通期連結業績予想は、平成29年5月9日に発表した平成29年3月期決算短信から変更はないとのこと。

関連サイト

フィールズ株式会社IR公式サイト
平成30年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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