スクエニHD、『NieR:Automata』など、過去タイトルの販売好調で営業益337億。平成30年3月期第3四半期決算。

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スマホゲームなどの既存タイトルが国内で好調に推移。映画やアニメなどのメディアミックス効果によりコミックや電子書籍の売上が増加。

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下、スクエニHD)は、平成30年3月期第3四半期決算を2月6日に発表。当期連結経営成績は、売上高1880億9000万円(前年同期比1%減)、営業利益337億7100万円(同57.2%増)、経常利益347億8500万円(同57.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益223億2700万円(同30.9%増)となった。

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経営成績に関する説明

スクエニHDグループは、デジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、ライツ・プロパティ等事業の各セグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めている。

当第3四半期連結累計期間の業績、売上高は1880億9000万円(前年同期比1.0%減)、営業利益は337億7100万円(同期比57.2%増)、経常利益は347億8500万円(同57.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は223億2700万円(同30.9%増)となった。

セグメント毎の業績は、以下。

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デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』や『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』を発売したが、大型新作タイトルが前期よりも少なかったことから前年同期比では減収。

ただ『NieR:Automata』などの過去作が、ダウンロードを中心とした利益率の高いリピート販売が好調で前年同期比で増益となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツは、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』などの既存タイトルが国内外で好調に推移。ロイヤリティー収入の増加もあり、前年同期比で増収増益となった。

多人数参加型オンラインRPGにおいては、『ファイナルファンタジーXIV』『ドラゴンクエストX』の拡張版を発売。ディスク売上と課金会員数の増加により、前年同期比で増収増益となった。

以上の結果、売上高は1435億7400万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は363億7800万円(同66.9%増)となった。

エンタメ

アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、店舗運営が堅調に推移したものの、アミューズメント機器の新規タイトルの発売が減少したことから、前年同期比で減収減益となった。

以上の結果、売上高は315億5800万円(前年同期比4.5%減)、営業利益は25億9700万円(同29.2%減)となった。

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出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、コミック単行本の売上が好調に推移。特に、電子書籍形式による販売が増加。

以上の結果、売上高は82億7900万円(前年同期比14.1%増)、営業利益は18億3500万円(同6.5%増)となった。

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ライツ・プロパティ等事業
主として自社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラック等の販売・許諾、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化等が好調に推移。

以上の結果、売上高は58億1800万円(前年同期比23.1%増)、営業利益は15億5900万円(同0.4%減)となった。

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関連サイト

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイト
平成30年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018(平成30)年3月期 第3四半期 ご参考資料

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