ボルテージ、主力の女性向けコンテンツの売上減により営業損失7.7億。平成30年6月期第2四半期決算。

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TVCMやモバイル広告の出稿数増加により広告宣伝費が増加。英語女性向け・男性向けサスペンスが売上増により同コンテンツ初の黒字化。

株式会社ボルテージ(以下、ボルテージ)は、平成30年6月期第2四半期決算を2月8日(木)に発表した。当期連結経営成績は、売上高37億3800万円(前年同期比21.7%減)、営業損失7億7900万円、経常損失7億8200万円、親会社株主に帰属する四半期純損失7億5700万円となった。

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経営成績に関する説明

ボルテージは、当期から「日本語女性向け」「英語女性向け」「その他」の3区分で事業を運営。

売上に関しては、「英語女性向け」「その他」が増加したが、「日本語女性向け」が大幅に減少。その結果、37億3846万円(前年同期比21.7%減)となった。

費用は、テレビCMの出稿やモバイル広告の出稿量増加により広告宣伝費が大幅に増加。一方で、売上減少に伴う販売手数料の減少や制作及びシステム外注費の減少等があり、若干減少したとのこと。それにより、営業損失は7億7937万円(前年同期は営業利益8926万円)、経常損失は7億8230万円(前年同期は経常利益1億1555万円)。

親会社株主に帰属する四半期純損失は7億5750万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益4494万円)となった。

セグメント毎の業績は、以下。

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日本語女性向け
日本語女性向けは、「恋愛ドラマアプリ」「シークドラマ(『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』の仕様をベースに制作されるコンテンツ。従来の恋愛ドラマアプリとは一線を画し、ストーリーだけでなく調査や審判等の要素を持つのが特徴)」「チームドラマ((ユーザーが主人公となりキャラクターとの恋愛を楽しむ恋愛ドラマアプリと異なり、キャラクター同士で展開するストーリーを楽しむコンテンツ)」「モーション株式会社ボルモで制作するモーションタイプのコンテンツ)」及び「パズルアクションゲーム(株式会社ボルスタで運営を行なっていたコンテンツ。ボルスタは平成30年2月8日現在、解散し清算手続き中のため、ボルテージが運営中)」が該当。

主に「恋愛ドラマアプリ」の減少が続き、売上高は26億7233万円(前年同期比32.4%減)となった。

英語女性向け
英語女性向けは、「L10N(北米市場向けアニメ絵で、日本語版恋愛ドラマアプリを翻訳したコンテンツ)」「DRAGON(米市場向けアニメ絵で、北米市場向けに作ったコンテンツ)」及び「US REAL(北米市場向けリアル絵のコンテンツ)」が該当。

主に「DRAGON」が大幅に増加したことにより、売上高は8億9141万円(前年同期比29.6%増)となった。

その他
その他は、「男性向けサスペンス」のほか、VR・AR技術を用いたコンテンツや、アニメ・IP展開(グッズ・イベント等)が該当。

主に「男性向けサスペンス」の増加により、売上高は1億7471万円(前年同期比30.3%増)となった。

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平成30年6月期の連結業績予想に関しては、売上高80億円(前連結会計年度比9.3%減)、営業損失9億円(前連結会計年度は営業利益1億4100万円)、経常損失9億円(同経常利益1億5800万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は7億5000万円(同親会社株主に帰属する当期純利益2400万円)を見込んでいると発表。

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関連サイト

株式会社ボルテージ公式サイト
平成30年6月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年6月期 第2四半期決算説明会資料

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