【レビュー】『ランページランドランカーズ』はのんびりマルチプレイできるダンジョンRPG


 2015年7月16日より正式サービスを開始した『ランページ ランド ランカーズ』は、空想科学の世界を冒険する共闘型のダンジョン攻略RPG。プレイヤーは冒険者となり、拳銃型の汎用ツールにカードを装填して、ダンジョンの最深部に隠された古代文明の遺物「ロスト」の回収を目指す。

◆冒険者たちvsダンジョン! 空想科学を駆使して超古代文明に挑め!

 このゲームは、スチームパンク(19世紀ごろの技術力や社会体系を空想によって発展させたSF)の世界が舞台となっている。冒険者協会の「ランカーユニオン」に所属したプレイヤーは、大型の飛空艇を本拠地としながら、世界中に出現するダンジョンを調査していく。

「発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」なんて有名なSF作家の言葉があるけれど、冒険者たちが携帯している汎用装置「OMEGA」がまさにそれ。さまざまなカードを装填することで、戦闘時や探索時に魔法のような効果を発動することができるわけだ。

▲ダンジョンは突発的に出現し、唐突に消失する。スクウェア・エニックス歴代作品とのコラボダンジョンも多数登場!


▲ダンジョンで手に入れたカードでデッキを構築しよう。カードは大きく分けて「戦闘用」と「移動用」の2種類があり、同じカードでもレアリティやリロードタイム、攻撃力や効果力が異なる。


 プレイヤーの分身となる主人公は、自由に作成できる。「討伐隊」や「機動隊」、「医療隊」や「貿易隊」といった12種類のクラスからひとつを選び、それによって初期装備や専用スキルが決まる。クラスはあとから変更できるので、最初はフィーリングで選べばOK……なのだが、魅惑的なクラスやメイクパーツばかりなので、なかなかキャラクターの方向性が定まらないかもしれない。

▲クラスごとに個別のランキングが設定されている。たとえば「主力隊」ならほかのランカーからもらう「GJ」の数がランキングの対象になる。ランキングの縦割り体制に準じて活動するので、冒険者たちは「ランカー」と呼ばれているのだ。


▲ダンジョン攻略といっても周辺探索や味方支援など、プレイスタイルもいろいろ。いずれにせよいい仕事をすればするほど、レアなお宝を入手する条件が整っていく。


▲ゲーム内通貨の「導力石」でコンパニオンを購入すれば、プレイヤーが使用できるキャラクターを増やせる。


 どのクラスも計7つの「グレード階級」に分かれていて、毎週更新されるランキングの順位に応じた「クラス衣装」が支給される。さらに日曜日にはランキング最上位者しか入れない超難関ダンジョン「セフィロト」が出現するというメリットもあるので、自然とランキング上位を目指したくなるのだ。

▲クラス衣装の支給日は毎週土曜日。ランキングは毎週更新されるので、1週間にひとつのクラス衣装がもらえるぞ!


 さて、注目のダンジョンだけど……これがとっても遊び応えがある! スゴロクのように「マス目」を移動用のカードを使って進んでいくのだが、スタート直後はどのマスも真っ暗で、エネミーやトラップがどこに潜んでいるか全然わからない。

▲同じマスに移動すれば、ほかのランカーとの共闘や情報交換ができる。マスの色が赤に近づくほど危険だが、レアなお宝も潜んでいる。


 新たなマスを通過したり、エネミーを倒したりすると「ラック」が上昇する。このラックは、お宝を入手するときに必要になるのでなるべく貯めておきたい。ほかのランカーから「GJ」をもらえば、ラックの上限値がアップするので、よりレア度の高いお宝の入手が可能になる。つまりほかのランカーと協力するほうが、プレイヤーにとって有利なのだ。

▲レアなお宝ほどラックをたくさん消費する。せっかく宝箱を開けても、ラックが足らないと断念しなければならい。


▲当然、共闘でエネミーと戦ったほうが有利。仲間が多ければエネミーへのダメージがアップし、仲間がダメージを肩代わりしてくれることもある!


 なにより本作のマルチプレイは「非同期型」なので、周りからプレッシャーを与えられることもないし、長く放置しても特に問題もない。ゆる~い共闘関係のなかで、誰かしらの行動を手がかりにしながらダンジョンを探索したり、協力要請を出してのんびり待機したりと、自分のペースで気楽なマルチプレイが楽しめる。「ほかのプレイヤーと一緒に遊びたい、でものんびり遊びたい」そんなワガママプレイヤーにも、おすすめできる一作だ。

▲ほかのランカーたちの行動はダンジョン攻略において重要なので、なんだかんだ頼れるランカーの行動には注目し、名前も覚えてしまう。へたな大規模MMOよりも互いの存在を意識しあうかも!?


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