【レビュー】『モンスターハンターエクスプロア』はスマホ用新アクションシステムで探検する『モンハン』だ！

　今回は、大注目の新作スマホゲーム『モンスターハンターエクスプロア』（※以下『MHXR』と表記）をレビューします！巷では今『モンスターハンタークロス』が話題になっていますが、実は本作『MHXR』も、僕らの界隈ではかなり前評判が良かったゲームなんですよね。スマホ用に最適化されたっていうよりは、あの『モンスターハンター』を片手でプレイできる新アクションシステムが開発された――そんなふうに表現してもいいぐらい、まあよくできたゲームなんです。

◆エクスプロア＝探検とマルチプレイがメイン！

　タイトルの“エクスプロア”が示すとおり、本作のハンターたちは、狩猟を生業にするというよりも“探検”を主目的にしているのが大きな特徴です。ジャンルもこれまでのハンティングアクションと少し違って、ハンティングアクションRPG。従来のアクション要素に、クエストや各種依頼をこなしながらストーリーを進めていくRPG要素が加わっているわけです。

▲伝説の海域の先にある「断裂郡島」を探検するというストーリー。個性的な登場人物がたくさん出てきます。

▲プレイヤー（ハンター）の本拠地は船上。探検する島に上陸したあとは、ベースキャンプの位置を変えながら、未踏の大地を探検していきます。

　クエストは基本的に3つ以上のエリアで構成されています。「モンスターエリア」と「採集エリア」の2種類があって、それぞれのエリアで「討伐」および「採集」の目標を果たすと、次のエリアに進むって流れです。

　コンシューマー機の『モンハン』では、ひとつのクエストに30分以上費やすこともザラでした。しかし本作『MHXR』では、基本的に任務達成に必要なエリアのみ探検するシステムなので、クエストや任務は長くても5～10分程度で終わります。時間をたっぷり使ってフィールドを散策することはできませんが、それ以外の部分は、ほぼこれまでの『モンハン』と一緒です。一番近いイメージは、やっぱり『モンスターハンター3（トライ）G』ですかね。

▲オート機能と採集について。ピンポイントで素材やモンスターがいるエリアからスタートして、限られた時間の中で目標を達成していくミッションモードに近い。

◆片手でハンティング――それでホントに『モンハン』!?

　さて、歴代の『モンハン』シリーズを遊んできたハンターさんにとって、“片手で遊べる”というフレーズはものすごく引っかかると思うんですよ――が、しかし！実際にプレイしてみた率直な感想としては、狩猟の緊迫感や充実感は従来のまま！片手でプレイすることを考慮して、ハンター側の細かいアクション（納刀／抜刀、ターゲット変更など）に、自動操作補正が付いた感じです。車に例えるならば、コンシューマーゲーム機の『モンハン』がマニュアル車で、『MHXR』はオートマ車のイメージです。

　これはあくまでも筆者の想像なんですが、ハンター側の操作が簡略化されたぶん、より高度な立ち回りが要求される、つまり凶暴なモンスターが登場する可能性も高くなってきたわけですよ。いずれにしても、うまいことゲームバランスをとりながら、いわゆる『モンハン』ならではの、迫力があって達成感のある狩猟が楽しめるように調整されています。

▲操作パッドをタップすれば自動でコンボが発生。移動時は自動的に納刀してくれるので、大剣やヘビーボウガンなどの立ち回りもスムーズになっています。部位破壊を狙う場合は、モンスターの身体をタップして、部位をターゲッティングすればOK！

▲操作パッドのカスタマイズも可能です。狩猟スタイルや使用武器に応じて設定できるのがうれしいですね。画面の大きいタブレットで遊ぶ場合は、左手で移動とコンボ、右手でガードと回避行動みたいな両手プレイもありかも。

▲『MHXR』から新たに追加された「武技」。装備によって発動効果もさまざまで、攻撃をヒットさせてゲージを溜めると発動可能。発動直後に無敵時間があり、攻撃後の硬直をキャンセルすると画面端からの脱出にも使えて便利です！

　ゲームの大まかな流れは、ストーリーモードの「島のクエスト」を進めながらハンターランクを上げつつ、クエスト報酬の素材で装備を強化していくという感じです。基本的に装備品自体はマルチイベントの「装備収集クエスト」で入手するシステムになっています。高レアの装備品が手に入る期間限定の「襲来クエスト」は、参加条件となるハンターランクも高く設定されているので、まずはストーリーモードを進めて、ハンターランクを上げましょう！　